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Coma - This Side Of Paradise (Kompakt:Kompakt CD 126)
Coma - This Side Of Paradise
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もはや様々なジャンルと新旧のアーティストが溢れ返るダンス・ミュージックというシーンの中で、多様性をもって独自のレーベル性を築き上げたドイツはKompaktと言えども、現在ではその個性を突出させるのは難しく以前に比べると革新的な面からは停滞しているように思われる。勿論そんな状況を打破しようとする動きは数年前から続いており、特にロックやポップをダンス・ミュージックへと取り込んだアーティストを手掛ける機会を増やして、DJ的な視点以外から変化を求めているのは明らかだ。その流れの一環としてベルリンの二人組であるComaもKompaktから送り出されており、2013年作の『In Technicolor』(過去レビュー)ではロックやニューウェーブからの影響をポップに表現した作風で、決してクラブ側からだけに評価されるのではない広範囲に訴求する音楽性を披露していた。そして二年ぶりの2ndアルバムは、結果的に言えば多少そのバラエティーは抑えられてダンス・ミュージックとしての要素は強くなったものの、ポップで鮮やかな色彩感覚は健在だ。それは本作は二人でのジャムセッションによる共同作業ではなく、ファイル共有を利用して制作された事も、影響しているのは明白だ。冒頭の"Borderline"は湿ったドラムと光沢感のあるシンセの反復で微睡んだ展開の中に、奇妙に加工されたボーカルがユーモアたっぷりに執拗に繰り返され、長閑で牧歌的なシューゲイザー風な音響を聞かせる曲だ。続く"Lora"は先行EPの曲でもありアルバムの代表するポップな曲で、ゆったり落ち着いたダウンテンポのトラックに甘く囁く淡いボーカルと不思議な合成音が交互に現れ、幻想のメランコリーへと誘われる。快活に動くメロディーがポップさを演出する"Pinguin Power"は、アルバムの中では野外受けもするであろう開放感のあるダンス・トラックで、シンセ・ポップやハウスにバレアリックらを跨ぐ。そしてアルバム最後の"Happiness"、シューゲイザー風のサイケデリックな音と快楽的なシンセのリフレインによって、多幸感たっぷりにミニマルかつトランシーな展開を繰り広げる。やはり全体的に以前よりもダンスとしての反復性が強調されているのは間違いないが、しかしそのポップなカラフルさや幸せ溢れる夢の世界観にほんのちょっぴりドラッギーな感覚が足された音楽は、クラブで聴くだけでなく当然部屋の中でもひとときの現実離れした白昼夢を提供してくれる。



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| TECHNO12 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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