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Joe Le Bon - House Music Love Music (Moods & Grooves:MG CD-6)
Joe Le Bon - House Music Love Music
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ここ数年、デトロイトのテクノ/ハウスが全盛期に比べると活気が無いのは多くの人が肌で感じているだろうが、逆に今になって勢いを増しているレーベルもある。Mike Grantによって運営されているMoods & Groovesはそれが顕著で、1999年に始動したこのレーベルはデトロイトのみならずシカゴ方面にも理解を示しながら、今となっては大御所と呼ばれるアーティストをサポートし、近年ではそこにKyle Hallも並んでいる。ここ3年程はレーベルの過去の名作を「Moods & Grooves Classics」シリーズとして編集した作品をリリースする傍ら、ニューカマーからGrantによる新作まで着々と手掛けているが、レーベルにとって久しぶりとなるアルバムである本作も遂にリリースされた。それを手掛けたアーティストはフィンランド出身、現在はベルリンにて活動するJarno EerolaことJoe Le Bonで、過去にはPro-tez RecordsやInternational Deejay Gigoloからもリリース歴はあるようだが、作品数は決して多くはなくその活動についても不明な点が多い。しかしMoods & Groovesというレーベルからのリリースという肩書きが付いた本作によって、少なからずともJoe Le Bonに注目をせずにはいられなくなるだろう。アルバムの音楽性は確かにハウスではあるが、デトロイトのそれではなく北欧の優美で洗練されたディープ・ハウスが中心と、レーベルの中では少々異色にも思われる点もあるがそのどれもが幽玄で神秘的だ。冒頭の”Ghosts On Cassette”、ふんわりとスペーシーなシンセの伸びと落ち着きのある滑らかなハウスのグルーヴからは、確かに黒さを感じる点は少なくむしろアンビエンスさえある微睡みのディープ・ハウスで官能的だ。"Berlin Panorama"はベルリンのあのクラブをコンセプトにした曲だろうか、オーロラの様に舞う美しいシンセのレイヤーには言葉を失う程で、決してビートを荒らげる事をせずに繊細なリズム感で静かに高揚させる。リスニング系だけでなくクラブを意識した曲もあり、シャープなハイハットとパーカッションが軽快なリズム感を生みつつ幻想的なシンセのリフが反復する"82 Degrees"や、ざらつきのある荒削りなビートでスピード感を強調し爽やかながらも仄かに官能を匂わすテック・ハウスの"Like Cotton Deep Orchestra"と、アルバムの中で良いアクセントとなっている。しかしJoe Le Bonの魅力はやはりその情緒深い味わいにあると思い、シネマティックでありしっとりと切なさに満たすダウンテンポの"The Road Is Under Repair"や、ビートレスな展開に羽毛が舞うような繊細なシンセが揺れるアンビエントの"For Yasuni"で、実にエモーショナルな音楽性を目の当たりにするだろう。前述のように確かにMoods & Groovesのレーベル性から見ると異色さはあるものの、アルバムとしてのリスニング性の高さを活かしたディープ・ハウスは本物だ。



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| HOUSE11 | 19:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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