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Takuya Matsumoto - Assembly EP (Meda Fury:MF1504)
Takuya Matsumoto - Assembly EP
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2015年の前半は全くリリースがなかったものの、後半はFina Recordsから「Places Of Colours EP」をリリースするとほぼ同時にR&S Records関連のMeda Furyから本作をリリースし、またもや注目を集めた日本のプロデューサーであるTakuya Matsumoto。新潟のインデペンデント・レーベルのIero(家路)から始まった始まった彼の活動は、今やRoyal Oakからの作品等も含めて世界のレーベルへと広がり、そしてその存在感も今尚広がり続けている事だろう。だからといってMatsumotoの音楽がぶれる事はなく、純朴で温かみのあるメロディーや生っぽさが残るリズムマシンによる人間味溢れるハウス性は、基本的には変わりはない。それが端的に表現されているのは"Be"だろう、カタカタとしたロウなビートに優しく添えられる素朴なピアノのメロディーは実に温かみがあり、背景には夜空に瞬く星のような美しいシンセの粒も配置され、これぞMatsumotoらしいソウルフルなディープ・ハウスを感じ取る事が出来る。"On The March"はストリングスの使い化が少々デトロイト・ハウスを思い起こさせるミステリアスな黒さを発しているが、紫煙に満たされるようなファンキーなシンセや光沢のある音からはフュージョンの味わいも感じられ、明るくも官能的だ。転がり落ちるようなスティール・パンの音色が優美で可愛らしくもある"Rain Flower"、膨らみのあるベース・ラインが強調されながらも神秘的なストリングスが荘厳な"Trash Track"はどちらも3分程の短い曲で、DJとして使い易い訳ではないだろうがEPの中でアクセントを付ける要素として存在している。最後にはやはり滴り落ちるような切ないピアノのメロディーが心に沁みる"An Oriental Tale"が待ち受けているが、無駄な音は削ぎ落とされ引っ掛かりのあるざらついたジャジーなリズムによって淡々とした侘びしさを表現しているようだ。Matsumotoの音楽から感じられるのはどれもこれも人間の温かさが肌に伝わる感情的なもので、特に海外ではなく日本の侘び寂びのような派手ではなくとも素朴な堅実さが強く発せられており、これはもう彼の個性として定着している事が本作でも確認出来たのだ。



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