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Lars Bartkuhn - Passion Dance Orchestra (Ropeadope Records:RAD 249)
Lars Bartkuhn - Passion Dance Orchestra
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90年代末に突如としてデビューを果たし、00年代前半にディープ・ハウスの業界を席巻したドイツはフランクフルトのユニット・Needs。繊細に作りこまれた曲と大胆かつ麗しい展開を伴うそのハウスは多くのDJにもプレイされ、今も尚その音楽をクラブで耳にする事は少なくない。残念ながらユニットは空中分解してしまったものの、メンバーの一人であるLars Bartkuhnはその後もフュージョンやポストロックの要素が強いバンド・アンサンブル重視のアルバムを手掛けて、Needsの余韻を残しながら音楽活動を続けている。本作は海外では2014年にリリースされたLarsにとっての7年ぶりのアルバムで、日本国内では2015年末になってようやく発売されたものだ。アルバムのタイトルは『Passion Dance Orchestra』、これはNeedsがかつて使っていたプロジェクト名でもあり、その言葉が示す通りに情熱的でオーケストラのように豊潤な音色を聞かせるダンス・ミュージックを意図しているからこそ、敢えてこれをタイトルに命名したのも的外れではない。NeedsとしてはDJやダンス・ミュージックとしての面を表に出していたものの、やはりソロではよりパーソナルな指向が打ち出されるのか、フュージョンやジャズなどの生演奏スタイルを重視してアーティストとしての側面を素直に表現している。Lars自身はギタリストとして即興的にギターをプレイし、他にローズピアノにベースやドラム、弦楽器や管楽器などのプレイヤーを起用して、生のルーズさも含みながら各楽器の一体感と豊かなハーモニーやコードを生み出して爽やかな情熱を体感させる。極めてセッション的というか堅苦しい展開や気負いは一切無く、気心の知れた仲間と楽しみながら演奏しているかのようなリラックスしたプレイからは、熱量の高さよりも和やかなムードが先行してすっと耳に入ってくる優しさが心地良い。ジャンルとしてはディープ・ハウスではないのだが、Needsの特徴であった耽美なメロディーはそのまま残っており、その気品と洗練はまるで変わっていない。欲を言えばその性質をディープ・ハウスで体験出来たらという思いはダンス・ミュージックが好きな人には少なくないのだろうが、アルバムだからこその表現としてLarsはここでルーツを見つめ直しているのだろう。



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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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