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2016/1/23 WOMB presents REEL UP 新年会 @ Womb
記憶を遡ってみると最後にWombに行ったのも既に2年以上にも前になり随分と足が遠のいていたが、今回は久しぶりに足を運ぶのもテクノ好きならば当然といった内容だ。長らくKen IshiiとDJ Yamaが開催しているReep Upが久しぶりに開催される事になったのだが、そこには日本のテクノ黎明期から活動するDJ Wada、そしてHiroshi WatanabeによるKaito名義のライブ、近年世界的に評価を高めているGonnoが参戦するとなれば遊びに行かずにはいれないないというものだ。また15年以上もパーティーが繰り広げられているWombも2月にはリニューアルの為に店内が改装工事される事が決まっており、開始時からのWombを体験出来るのもこれも最後といった意味で興味深い一夜だ。
丁度24時に現地入りすると、この日は早い時間帯にもかかわらずフロアはぎっしりと人で埋まっている。最近は円安のおかげで海外からの旅行客が増えているのか、特に外人が多くそのせいか盛り上がりもいつも以上に感じられる。Gonnoのプレイは始まったばかりだったが、序盤から緊張感を保ちながらストイックなテクノをプレイしている。脳天の上から杭を打ち込まれるような骨太な4つ打ちで、早くもスロットル全開かつ甘さは殆んどなく、肉体を直接的に刺激するリズムとグルーヴで引っ張りながら激しくフロアを揺さぶる。惜しむらくはやはりWombの音響の悪さか、何となく籠った音響で音がぼやけて感じてしまうのが残念だ。だがそれでもWombのアッパーな音を好む客層を意識したのか、がつがつと攻めるプレイに全く隙はなく、半ば強迫的にさえ踊らせるプレイはあの場所に適切だったと思う。メロディーよりも太いベースと重いキックが前面に出た怒濤のテクノセット、止まる事のない疾走感を打ち出しながら、時折延髄に響くヒプノティックのアシッドサウンドも散りばめて、シャッフルするリズムで畳み掛けていく。一向にテンションが落ちない流れの中に"Hardlife (Aaron Carl Remix)"も織り交ぜてくれば、ハードで骨太ではありながらもソウルフルな面が出てくるのはGonnoらしい。そしてファンキーなボーカル・サンプルを用いた熱量の高いハウス、ゴスペルを思わせるエモーショナルな歌が高らかに響くハウスなど、ハードで荒れ狂う展開そのままに徐々に闇の中に光を灯す展開で熱気と興奮は高まるばかり。そしてソウルフルな展開から一転、再度半ば暴力的なまでにパーカッションとキックによる執拗な攻めのテクノな展開で突き抜ける。微かに聞こえる幻想的なシンセのフレーズに妖艶さを感じながらも、追い詰めるように怒濤の勢いを見せるグルーヴにただただ震撼し、その突き抜けたプレイは愉快痛快だ。

そして、嵐が過ぎ去った後の静けさの中から、Kaitoのライブが開始する。出だしは最近のライブでは既にお馴染みとなったオルゴールのような夢のようなフレーズと、荘厳なシンセによるドラマティックな展開から始まる曲で、次第にTR-8の荒々しいリズムが入ってくれば一気に生々しさと躍動を伴って激情が迸るKaitoの世界へと突入する。雷雨に打たれるような激しいリズム、その一方でおおらかで包容力のあるメロディーが響き渡り、優しさと激情が同居する。鳴りやまぬTR-8のリズムは肌に突き刺さるように降り注ぎ、Kaitoの美しく流麗なテック・ハウスというイメージを見事に一新する。それでも既存のKaitoらしいスケール感の大きさや叙情的なメロディーが美しくフロアを彩っていく様は、Wombの客層にも受けていたようでフロアは情熱に揉まれながら熱狂していた。そしてスピード感に頼る事はなく躍動的なリズムの上げ下げを活かしながら、ピークタイム時の中盤においてはまさかのダウンテンポのバージョンの"Star Of Snow"を披露し、ぐっと感情をフロアにぶつける如くしっとりと聞かせる瞬間も。ダビーでねっとりしたリズムのこのバージョンは、そのドラマティックな性質はそのままに新たな魅力を引き出され、より熱量の高い感極まるような感情を生み出していた。そこからは以前のKaitoらしい疾走感のある流麗なテック・ハウスもプレイするが、それさえも荒々しいハイハットが上から降り注ぎ、リズムの動きがライブ感を更に強調していた。最後は名曲"Everlasting Dub"、淡いシンセのフレーズは残響処理が施される事で霧のような幻想的な効果を生み出し、そこにラフなTR-8のリズムが加わる事で圧倒的な世界観を創出し、その深い音響に飲み込まれる展開は圧巻だ。果たしてWombの客層にKaitoのライブが合うかと心配はしていたものの、どのドラマティックで情熱的なライブは素直に受け入れられたようだった。

最後はパーティーを主宰するKen Ishiiが登場。これまた同じテクノでもがらっと雰囲気は変わり、黒人音楽特有の黒さは無いのにかかわらずファンクネスを感じさせるのはKen Ishiiの特徴ではないだろうか。猪突猛進する勢いと共に、どっしりと磐石の相撲のような重心の低さと太くてうねるベースが効いており、揺るがない骨太がプレイに表れている。メロディーよりもキレのある鋭利なリズムを軸に、大きな上げ下げはなくとも効果音やイコライジングによるキックの抜き差し等で変化を加えて、タイミングよく随所にアクセントを入れながら自然と盛り上げていく。海外を渡り歩いて培ったそのプレイは、ヨーロッパの中でもベルリンよりはスペイン等が多かったためか、流行りのBerghain系テクノとは異なるドンシャリなテクノも彼がずっと前から追い続けている事であり、冷気やダークさよりもぐしゃっとした粗さもあるファンクネスが根底に存在する。決して非常に目立つような個性的な音かというとそうでもないが、これは確かにテクノだと思わせる説得力のある選曲で、揺るぎない自負さえ伝わってくる。中盤には初期テクノの名曲である"Energy Flash"も飛び出し、今となっては古さも感じさせるクラシックを、爆発力を伴わせてミックスするセンスは流石だ。そこからは更にエネルギーを発散させるようにより大箱受けするような、派手で音数の多いハードなテクノを投下し、クローズに向かってどんどん上昇気流に乗っていく。跳ねる如くリズムは縦に揺れだし、爽快なパーカッションがフロアを飛び交い、反復するシンセのフレーズも入ってきて疾走感は増すばかり。そして終盤、徐々に聞こえてくるあのフレーズは"Diabla (Heavenly Mix)"。ブンブンとうねる重低音のベースと光り輝くエモーショナルなシンセによって一気に光に包まれる多幸感に満たされ、この夜で最もドラマティックな瞬間の到来だ。そこからクローズまではテンションが下がる事なく、シャリシャリとした粗いハイハットが刻むハードテクノ基調で突き抜け、5時ピッタリにプレイは終了。アンコールでは凛としたシンセが美しく、ポジティブな気持ちになれるテクノをプレイをしてそこで終わりかと思いきや…なかなか帰らない客を前にして2度目のアンコールでは、まさかの"Higher State Of Consciousness"を投下。オールド・スクールなブレイク・ビーツに凶暴に躍動するアシッドが絡むレイヴ・クラシックは、今の時代に於いても狂ったようなトリップを誘発する快楽的な名曲だ。

パーティーの序盤からクローズまで全く休み暇を与えない流れは、テクノ好きならばきっと大方満足出来るようなパーティーだっただろう。但しやはりWombの音響は残響が強く音が籠もり気味で、中音辺りのメロディーが明瞭に聞こえないのは、折角の素晴らしいライブやDJの質を落としてしまうのが残念である。個人的な好みは置いておいてもWombは東京のクラブらしいクラブだとは思うし、2月にはリニューアルをする予定があるのだから、そこで音質についても改善がされる事を期待したい。

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