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Xtal - Skygazer (Crue-l Records:KYTHMAK 156DA)
Xtal - Skygazer
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長らくリリースの告知がされていたものの予定は未定と延期が続いていたが、こうして実際にアルバムを手に取り聴いてみると期待以上の素晴らしさに心が震える。それこそTraks Boysとしても活動する元Crystal改めXtalが、Crue-l Recordsから発表したアルバムの『Skygazer』だ。元々Crue-lから2011年末にリリースした「Heavenly Overtone」(過去レビュー)が日本のクラブ/パーティーでヘビープレイされる大ヒットとなり、それを契機にXtalとしての天国への階段を昇るようなトランシーかつバレアリックな音楽観が形成されたように思うが、そこからが非常に長かった。途中には「Vanish Into Light」や「Break The Dawn」等のEPもリリースされ各々ヒットするも、それから予定はあれど一向にアルバムのリリース日が決まらず、気付いてみたら2年以上の時間が過ぎていた。最終的には今までにリリースされた既存の曲も盛り込みつつ、GonnoやFran-Keyに神田朋樹やS.Koshi、そしてレーベルの中枢でもあるCrue-l Grand Orchestraまでもフィーチャーして、パーティーでのアンセムとなるダンス・トラックから上品なポップス感覚まで盛り込んだリスニング系まで実にバラエティー豊かなアルバムになったのではと思う。門出を祝うような白色光のシューゲイザーに包まれる"Vanish Into Light (Album Version)"で始まり、そしてアルバムバージョンへと生まれ変わり骨太さも兼ね備え多幸感の成層圏を突き抜ける"Heavenly Overtone"やキャッチーなシンセが快楽的に反復し肉体を刺激するグルーヴが貫く"Red To Violet"など、フロアを底抜けの至福のムードへと染めるリリース済みのダンストラックは文句無しに素晴らしい。勿論4つ打ち一辺倒ではなく、神田をフィーチャーした"Unfamiliar Memories"はスパニッシュ風なピアノやビートが大人びた色気を、Fran-Keyをフィーチャーした"Pihy"では小刻みに動くアシッド音を使用しながらも野外の爽快な高揚を、そしてGonnoが参加した"Steps On The Wind"では現実と非現実の狭間にいるようなドリーミーな感覚を、アルバムの中に盛り込んで単に踊る為だけではないリスニングとしての強度を高める事に成功している。ラストはCrue-l Grand Orchestraによる桃源郷のような甘さの中に溶けてしまうようなストリングスに涙する"String Driven"をそのまま利用し、しみじみとした郷愁が継続するダウンテンポに仕立てあげた感動的な"Skygazer"だ。ダンスだけでもない、リスニングだけでもない、アルバムだからこその最初から最後まで起伏がある展開でXtalのトラックメーカーとしての才能が発揮された内容だ。Crue-l Recordsらしい優雅さもある、そしてレーベルの中で最もダンス色も強く、アーティスト/レーベルにとっても未来へのポジティブな意思が植え付けられている。



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