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Tonight Will Be Fine - Elephant Island (Mule Musiq:mule musiq cd52)
Tonight Will Be Fine - Elephant Island
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日本発のレーベルながらしてその知名度は世界規模なMule Musiq、新作は予てから交流のあるドイツの抒情派ディープ・ハウスのレーベルであるSmallville Records関連のJulius SteinhoffとAbdeslam Hammoudaによるプロジェクトの初の作品だ。元々この二人が2008年にSteinhoff & Hammouda名義で"Tonight Will Be Fine"というタイトルのEPをリリースしていた経緯があり、そこからの派生として本プロジェクトが生まれたようだが、かつての幽玄で穏やかなディープ・ハウスからがらっと方向性は変わっている。彼等自身が述べる「ほろ苦いアコースティックなシンガーソングライター・プロジェクト」というように、電子音楽ではなく人の手による演奏をベースにしたネオ・アコースティックのような音楽性は、何故に彼らが?Mule Musiqから?とただただ驚くばかり。アコースティックギターにピアノやバンジョー、そしてドラムなどをプレイし、その上彼等自身が歌まで披露するなど、Mule MusiqやSmallvilleが今までに手掛けていたダンス・ミュージックとはジャンルとしては全く異なる内容に、一体どんな経緯で本作を制作したのかと疑問は尽きない。しかし向いている方向としてはそんなに異なるかと言うとそうでもなく、内向的な静謐さを保ちながらそれをジャム・セッションで再構築した音楽と捉えれば、確かに彼等らしさは失われていない。冒頭の"Hello"からして爪弾きしているような優しいアコギのメロディーと囁くような甘いボーカルは、無駄を削ぎ落したシンプルな叙情があり、安静の日々が浮かぶようだ。”Mindwings”のように歯切れの良いパーカッションとアコーディオンを用いたタンゴ風な曲、"Fine Night"のように繊細に研ぎ澄まされたピアノや鉄琴のメロディーが感傷的なインストなど、ネオアコだけでなくポストロックやタンゴにフォークなどの要素も見受けられる。騒然とした現代の街から離れて、ただただ安らぎを求めて感情を吐露したような優しい音楽は、確かにSmallvilleの豪華さや派手さを取り除いてシンプルに感情表現をする音楽性と変わらない。真夜中のパーティーで踊り疲れた後の優しいBGMとして、一時の安らぎの時間を提供してくれる事だろう。



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| ETC4 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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