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2016/3/4 Lair @ Grassroots
KabutoがGrassrootsにて主宰するLairも昨年11月で遂に8周年、随分遠い所まで来たものだと思うものの、その足取りはまだ止まらない。基本的にはKabutoによるクオリティーコントロールがなされており、名が売れているDJを呼ぶわけではないものの、LairにハマるであろうDJが選ばれる事で毎回堅実にパーティーを作り上げている事は参加している者ならば理解出来るであろう。今回はデンマークはコペンハーゲンから熱狂的ハウスミュージックファンであり、そしてUnderground Qualityからも作品をリリースしているDaniel Savi、また今は亡きWC Recordingsでの活動から現在はTECHNIQUEの運営に携わるDashaを呼び、東高円寺の酔いどれ酒場であるGrassrootsを更に酔わせていく。
パーティー翌日には仕事が入っていたために早朝には帰宅する必要があり、今回はオープンの23時丁度に現地入り。静寂が広がるフロアには店長のQさん、そして出演者のDashaのみが居り、オープニングを担当するDJのKabutoがブロークンビーツ風に崩れたビートとアトモスフェリックな上モノが心地良いアンビエントを流しており、パーティーの喧騒からかけ離れた静けさの中に真夜中に向けた道を作っていく。眠気を誘うようなゆったりとした揺らぎ、穏やかな船出からリラックスしたディープ・ハウスへと繋がっていく。まだ騒ぐ時間ではなく、落ち着いた空気の中でメランコリーに包まれる展開は、早い時間帯だからこその醍醐味だろう。4つ打ちだけでなく崩れたビートも織り混ぜてしっとりと情緒を添えながら、少しずつ真夜中への道を切り開くようにビート感を強めていく。それでも重く重圧のあるビートではなくリズミカルで軽やかなそれがが心地好く、冷静な思考の状態のままで自然と音に引き寄せられる。少しずつ端正な、そして重みも増えた4つ打ちへと移行するもうっとり魅惑的なメランコリーは変わらず、Hokuto Satoによる"Q.N.T."など抑制されながら艶のある官能を発するディープ・テックな曲などでぐっと夜の雰囲気は強まり出す。そこからはビート感を強めながらデトロイト・テクノを思い起こさせるエモーショナルな曲もプレイし、Kabutoの人間味と情感たっぷりでソウルフルでもある世界観を展開し、徐々にパーティー的な盛り上がりも。そしてRon & Chezの"Don't Try It(B1 Version)"の爽やかでファンキーなハウスを通過し、そこから毒気の抜けて爽快なアシッド・ハウスや官能的なディープ・ハウスへも振れて、いつしかフロアはざわめくパーティー感に満たされていた。そんな中にもOskar Offermanによる静謐な佇まいのあるピュアなディープ・ハウスの"Technicolour Dreams"もプレイするなど、グルーヴは強まりながらもKabutoらしいエモーショナルな美学が貫いていた。

Dashaになってもやたらめったらと上げる事はなく、ディープかつテック系の曲で始まり規則正しい4つ打ちでスムースな流れだ。深い時間帯へと入るも勢いに頼り過ぎる事なくグルーヴを程よく抑えながら、パーカッシヴな要素やロウなアシッド感、鈍いベースが効いたエレクトロ気味な曲など用いて、ビートに肉体的なアクセントを加えて刺激的なプレイだ。そこから切れのあるテクノやミニマル気味の無駄を削ぎ落とした硬めのテクノなど、テンポよくぶれて揺れるようにリズミカルなグルーヴ感が増す。時間帯も通常のパーティーであればピーク時なのでもっと上げてもよいのではと思う節もあるが、会話も楽しむ和やかなフロアの雰囲気を壊さないプレイで、自由きままに楽しめる空間作りにはなっていただろう。ハウスのグルーヴ感を終始保ちながら、テクノ的なかっちりした硬さもあったり、Purpose Makerのトライバルな曲でじわじわとファンキーな持続感を延ばしたりと、色々な要素が矢継ぎ早に現れては消えていく。そして、終盤に入ると駆け足の如くビートは性急になり、スピード感のある展開から緩急を付ける事で大きな揺さぶりも盛り込んで、丁度真夜中のピークタイムが訪れていた。それでも重い音圧に頼る事はなく、メロディーも重視した曲を用いて丁寧に展開を繰り広げ、Lairらしい情緒的な性質は存分に体感出来た。

Daniel SaviへとDJが交代すると、完全にハウスのグルーヴへと染まる。ハードというものではないが真があり太くどっしりとした安定感のあるグルーヴ、そして何よりも温かくエモーショナルな世界観が発せられるプレイは、Lairに呼ばれるのも納得な内容だ。思っていたよりも金属的な鳴りのするビート感はやや硬質な面もあるが、Titonton Duvanteの"Persevere"のようにどこか未来的かつコズミックな響きもある曲をプレイしたり、弾ける外向きなエネルギーが伝わってくる。緩やかに緩急を繰り広げながらも上げる時の弾むようなリズム感に肉体は揺さぶられ、魂を熱くするデトロイト・ソウルにも共振するソウルフルな曲調は、肉体と感情の両面から昂りを誘発する。しなやかに伸ばるパッドやシャッフルするビートなど、正にデトロイト・テクノだと感じる瞬間もあり、Underground Qualityからのリリース歴がある事から直結するプレイだ。叙情的でスペーシーな感さえもある流れは上昇気流へと乗り広大な宇宙へと飛び出るようで、Mr.Gの"Nipple Clamp"の荘厳なシンセが炸裂する疾走感に満ちたテクノで、丁度その豊かで温かい感情はピークへと達していた。とそこに小刻みなビートが鋭利に突き刺さる切れのあるエレクトロを投下して、熱くなったフロアを一旦落ち着かせバランスを取り、またそこから盛り上がっていくプレイで丁度5時過ぎ。上げ過ぎる下げ過ぎる事なく実に中庸なグルーヴ感で心地良い揺れの中で、当方は予定があったためパーティーを離れる事に。残念ながら最後までパーティーを楽しむ事は出来なかったが、この日もKabutoの音楽性が込められた実にLairらしい温かいハウシーな一夜だったし、小さくても居心地の良い空間が出来上がっていたのはGrassrootsという場所柄なのだろう。
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