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AFX - Orphaned Deejay Selek 2006-08 (Warp Records:WAP384CD)
AFX - Orphaned Deejay Selek 2006-08
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2014年の『Syro』(過去レビュー)、2015年の『Computer Controlled Acoustic Instruments Pt2』と続けて作品をリリースし、休火山が突如噴火するように突発的な活動を見せるRichard D JamesことAphex Twinが、前述の作品に続いてリリースしたのが本作。AFX名義では10年ぶりという売り文句が元々作品毎に音楽性が全く違う彼にとっては意味のない事であるが、やはりそれでも前の2作とは表向きは異なる路線なのだから、その奇才/多彩性に驚かずにはいられない。タイトルからは2006〜08年頃に制作された事を匂わせるが、実際にそうであるかは全く分からない。音楽的には特有のふざけたアシッド+ドリルン・ベース路線ではあるのだが、かつての荒唐無稽に発散するような暴力的なビートは抑えられ、音を間引きながらより鮮明にリズムや奇妙な音が浮かび上がり、それによって確実にAFXらしさが伝わってくる。冒頭の"Serge Fenix Rendered 2"からエグいシンセが早急に動き乱れるコミカルなアシッド・テクノで、そこに続く"Dmx Acid Test"では変則的なビートに変化したリズムにビキビキなアシッドが絡み、序盤から疾走感のある勢いはありながらも支離滅裂な世界観は感じられない。"Bonus EMT Beats"では荒れ狂う硬いドラムマシンのビートが生々しい臨場感を生み出し、"Midi Pipe1c Sds3time Cube/Klonedrm"では逆に牧歌的な感覚もある電子音が眠気を誘いそうでありながら不協和音で崩し、相変わらずEPという小さなボリュームの中でさえ色々な要素が詰まっている。しかし『Syro』とは確かに異なる音楽性ではあるが、かつてのAFXのイメージを塗り替える理路整然とした制作を思わせる点では類似点も見かけられ、そのハイファイなサウンド自体にまた感嘆してしまうのだ。



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