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2016/3/26 Xtal Debut Album “SKYGAZER” Release Party @ Circus Tokyo
長い活動の末、2016年2月に遂に初のソロアルバムをリリースしたCrystal改めXtal。Crue-l Recordsからリリースされたその作品は、それまでにフロアを賑わせてきたダンストラックを収録しつつシューゲイザーやポップな要素も兼ね備え、聴く者を光に包み幸せな気分にする素晴らしいアルバムとなった。そんなアルバムを祝うべくリリースパーティーが開催される事になり、レーベルの創始である瀧見憲司やアルバムで共同制作をしたGonnoらが集結し、Xtalは一晩でライブとDJを敢行するという実に充実した布陣が組まれる事になった。
何とパーティーのオープニングは瀧見憲司が務めると言う事もあり、当日は23時半には現地入り。まだまだ人が少ないフロアではあるものの、いや、だからこそか自由が許される雰囲気の中で彼らしい独特な選曲はいつも以上に強い。ねっとりスローモーで重心低めな曲に合わせ、90年代のマンチェスター風なロックとダンスの邂逅が何だか懐かしく感じられる。万華鏡の中で反射する光のようにキラキラした音が天上から降り注ぐサイケ曼荼羅な世界観は、時空も歪むようなトリップ感に満ちている。まさかのThe Lilac Timeの"Dreaming"もプレイされ、ポップかつドリーミーな上モノと気怠くも心地良いインディー・ダンスなグルーヴ感は、正にあの90年代の空気をたっぷりと含んでいる。そして何だか安っぽいピアノのメロディーも聞こえてきたり、突如としてビートが消えては揺らぐ轟音ギターが浮かび上がってきたりと、予想も付かない展開に惑わされる幻惑的なプレイ。そこから聞こえてくる甘美なノイズは…そう、シューゲイザーの名曲"To Here Knows When"で、あっと言葉を失う程の感動的な展開を交えて、そこから再度どっしりとメタルなキックがのっそりとビートを刻み出す。何だかピッチがずれたかのようなスローモーなビートで空間も歪むような変異体ニュー・ディスコから、そして奇怪な電子音が鳴り響くパンキッシュでジャーマン・プログレ風の曲、古さをぷんぷん匂わせるロックンロール、そしてSwansによる"Love Will Tear Us Apart"の荒くれるカバーなど、ジャンルに拘る事なくサイケデリックな世界観を生み出す為に多様な音が編み込まれていく。次第に何だか古くさいブレイク・ビーツが刻まれて展開も慌ただしくなれば、ダンスフォーマットを意識した4つ打ちのプレイへと移行し、直感的に肉体を刺激する如何にも真夜中のクラブのモードへと突入する。Fresh & Lowの"Seven Miles"のふっと足元が浮かび上がる爽やかなディープ・ハウスなど、もやもやしたサイケの霧が切り開け、程良い浮揚感の中で心地良いグルーヴが走り出す。Fort Romeauによるアシッドを用いながらも郷愁を誘うディープ・ハウスの"Secrets & Lies"など、それまでの奇妙な亜空間とは対照的なメロウな世界観のギャップに驚きつつも、そこに灰汁の強い中東風なメロディーが訝しいハウスを混ぜてくる辺りは、何をやっても瀧見憲司のマッドな性質が秘められているように感じられた。パーティーの序盤ながらもドープ,マッド&メロウな非常に面白いDJは、ある意味では贅沢な時間帯だった。

Xtalのライブはこの日の目玉である事は間違いなく、多くの人がフロアへと集まっていた。ライブはアルバムではラストに配置されていた"Skygazer"から開始。これからの祝福に満ちた旅を予感するようなドラマティックな展開で、鼓動のようにゆっくりとしっかりとビートを刻み、雷鳴が轟く中から現れる華麗なストリングスの調べが染みるように響く。続くはGonnoとの共作である"Steps On The Wind"、クラシックのような美しいピアノに凶悪なアシッドが牙を剥き、力強くはあるが切なさを内に秘めるようだ。そこから"Mirror Made Of Rain"では淡く広がる音の上に煌めくポップなメロディーが踊り、うきうきと上昇志向な雰囲気へと入っていく。中盤からはよりフロア寄りでミニマルとフィルター・ハウスが混ざったようなテクノでじわじわと攻めて、そこから遠くから響いてくる鐘の音は"Red To Violet"だ。地底から迫り上がってくる図太いリズム、空から降り注ぐ輝かしい祝福の鐘の音色は、激しくも麗しく終わらないでと思わんばかりの多幸感を生み出していく。また日本のポップスの歌をサンプリングしたであろうフィルター・ハウスは煌きとファンキーさを伴い、その流れから幸せなピアノのフレーズと体の中から幸せを叫ぶようなボーカル・サンプルが炸裂する”Break The Dawn”で、闇を振り払う圧倒的な至福の中へと突入する。そして待ちに待っていた”Heavenly Overtone”、ピークの中で意識が融解し快楽は絶頂へと達する瞬間がやってくる。成層圏を突き抜け天国へと達する余りにも壮大で、切なさに満ちたシューゲイズと高揚するアシッドの絡み。ラストはGonnoとInner ScienceとXtalの3人で制作した"Green Days"、それまでの緊張感もふっと緩むように可愛らしい音が弾けて優しく包み込むエンディングだ。アルバムからの大半の曲はプレイした意味での充実度は言うまでもないが、更にクラブで聴く事でより肉体へと響くダンス・グルーヴは迫力を増し、一時も休む暇がない勢いとドラマの感じられるライブは文句無しだった。

熱狂的な雰囲気のまま終わったXtalのライブを引き継ぐのはGonno。そんな興奮に染まったフロアを前にしても、Gonnoは平然とした様子でテクノセットを敢行する。軽くアシッド物を用いるもクラシカルなアシッド・ハウスまでのコテコテ感を打ち出す事はなく、アクセントとして混ぜながらどっしり鈍重かつ無骨な4つ打ちの圧力のあるグルーヴで押し付ける。そこにDJ Kozeの"XTC"を投下して一時の夢心地なムードを滲ませながらも長くキープする事はなく、再度荒いハイハットとぶっといキックのテクノに戻って徐々に勢いが増していく。テクノなのかハウスなのか微妙なライン上の音ではあるが、しかしグルーヴは揺れて跳ねだしソウルフルでゴスペル風な歌も入ってくると熱量は俄然高まり始める。急かされるように体は動きだし、足はステップを刻み、肉体が躍動する。ガラージのような感情の昂ぶりを誘う"Believe (Spen & Karizma Main Mix)"での拳を握りしめて突き上げたくなる熱くファンキーなハウスなど、熱く感情が爆発する喧騒へと突入する流れだ。駆け抜けるようにスピードは増し、ハウスだけでなく厳ついテクノにジャック・ハウスなアカペラを被せたり、レイヴ調でドラッギーなKiNKによる"Cloud Generator"をプレイしたり、えぐ味も含んだアグレッシヴなプレイが興奮を駆り立てる。Christian Smithによる悪い雰囲気たっぷりなアシッド・テクノの"Mutate"では恍惚を誘発しどんどん激しさは増すが、Paul Woolfordによる古典的にさえ思われるピアノのコードが展開する"Forevermore"ではオールド・スクールなハウス性を感じさせたり、何だかんだでやはりソウルフルな面が時折聞こえるのはGonnoらしい。やたらと手数の多いリズムもあってかスピード感は一向に落ちず、汗も噴き出すような熱気を纏い、その淡々とプレイする様相とは対照的な感情大爆発な音楽性だ。終盤での祝福を高らかに謳歌するゴスペル・ハウスの"I Shall Not Be Moved"では、フロアを永遠に陰る事のない光で満たすようで、実にラブ&ピースな時間が流れていた。

その後のトリを務めるのはXtalのDJだったものの、この日は早い時間帯から遊んでいた事もあり十分に踊って疲れも溜まってきたので、Gonnoがプレイが終わった辺りでフロアから退散する事に。実はAmate-raxi改めCircus Tokyoへと生まれ変わったこの箱を初体験する機会でもあったが、内装はよりクラブらしく洗練されたものになり音も以前より良くなっていた事もあって、素晴らしいライブ/DJを余すこと無く体験出来た点でも充実した一夜となった。

■Xtal - Skygazer(過去レビュー)
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■Gonno - Remember the Life Is Beautiful(過去レビュー)
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■Crue-L Cafe II(過去レビュー)
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