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U-More - 2 Miles EP (Flugel:FLUG004)
U-More - 2 Miles EP

ベルリンから生まれたU-Moreについて多くは明らかにされていないが、ダブの奥深い音響とミニマルな構成によるハウスの作風は、アナログオンリーの販売ながらもアンダーグラウンドな活動も相まって評価を高めている。日本では同じような音楽性からCabaret Recordingsによって掬い上げられ、見事に同レーベルからもEPをリリースした結果から、国内でもその名前を知る機会は増えただろう。さて、そんなU-Moreの新作は東欧の新興レーベルであるというFlugelからとなるが、特段に今までの作風と変わらずに期待通りの内容である事を保証する。"2 Miles"はレーベル公式によればMiles Davisのミニマリズムとジャズに触発されたそうだが、曲質は膨らみのある低音としなやかなブロークン・ビーツのスムースな流れで暗闇に染まった深海を潜行するようなディープ・ミニマルだ。確かに不気味なトランペットが効果音的に導入されていたりジャズを思わせる流れもあるが、闇が更に闇を侵食するような混沌とした音響がドープなパーティーにはまりそうである。芯のあるキックに崩れ気味の細かいビートも重なる"Liliput"は波のようなゆったりした揺らぎが心地良く、そこにアンビエント風なパッドがすっと延びていく事でより一層酩酊感を誘い、ミニマルではありながら奥行きのある音響が広がりを感じさせる。裏面のルーマニア系のFasterがリミックスした"2 Miles (Faster Rmx)"は、原曲よりもよりテクノ的で硬質な音を活かしたミニマル・テクノとなっており、精神を深い酩酊へ誘うよりも肉体を直接刺激するダンストラックだ。そして"Harney Peak"のみはスカスカのリズムがシカゴ・ハウスを思わせる点もある意外性の強い曲だが、遊び心が感じられるヒプノティックな上モノや幻想的な上モノが、何とかU-Moreのディープな音楽性を残している。どれもこれも派手さは無くともフロア即戦力というべき質実剛健な内容であり、今後も注目必至なアーティストの一人だ。



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