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2016/5/2 月光 @ Grassroots
高円寺はGrassrootsのかつての名物パーティーと言えば、平日は月曜日の真夜中にDJ Hikaruによって開催されていたその名も月光。今では日本全国の大小のパーティー/フェスに出演するDJ Hikaruの主戦場であった場所であり、つまりは彼にとってのホームとも言える場所で個性を最も発揮出来たパーティーなのだろう。近年は沖縄へと移住した事もあり開催は不定期になっているものの、このGWに挟まれた変則的な日程に開催されるおかげで久しぶりに遊びに行ける事になった。DJ Hikaruの他にはBlack SmokerのKiller-Bongやmsqt、そしてGrassrootsの主であるQ a.k.a. INSIDEMANが出演と、Grassrootsに馴染み深いDJが集結した事でパーティーの体制は万全だ。
25時半頃に現場へと着くとこの時間でもまだフロアは空いているが、ここはいつもそんな感じの緩さがある。そんなフロアを前にしてQ a.k.a. INSIDEMANは、ゆったりまったり甘いR&Bや爽やかでトロピカルなレゲエに南国色のある優雅なディスコまで、BGM的に和やかな空気を保つように軽やかに紡ぐ。オーガニックで柔らかい質感が熱狂的に踊るのではなく酒を片手にという趣きを生み、優美なストリングスが舞うディスコにしても控えめなグルーヴ感で、フロアを優しく鮮やかな色彩で包み込む。Nicholasによる"Talking About Love"の華麗なビートダウン・ハウスも気怠い脱力感があり、"Down For The Third Time (Joey Negro Down For The Fourth Time Edit)"のような爽やかな空気を舞い込むディスコ・エディットもプレイし、徐々にハウス系の4つ打ちも増えながら芯のある肉感的なダンス・グルーヴが強く体を揺らしだす。切れのあるファンクや煌めくディスコにアーバンなヒップ・ホップとGrassrootsらしい自由なクロスーオーヴァーな選曲は保ちつつ、いつしか人が少なかったフロアに真夜中にもかかわらず続々と人が集まると、温かい空気を保ちながら賑やかなパーティー感は増していく。後半にはParliamentの"Give Up The Funk"のようにコズミックかつごった煮な曲も投下され、和気あいあいとしつつファンク度高めのプレイにもう雰囲気は出来上がっていた。

DJ Hikaruは正に彼らしくいきなりエッジの効いたヒップ・ホップや攻撃的なラップで、重心低めにねっとりとした攻めを見せる。鋭角なビートに切り刻まれレイヴな雰囲気のあるエグいラップで激しさを増し、半ば享楽にも感じられる快楽的なビートから突如のファンキーなロックチューンの"I Am The Resurrection"の予想もつかない展開も、DJ Hikaruのジャンルの壁を取り除くプレイの特徴だ。そして、長くフリーフォームなセッション・パートの先に待っていたのは皆で合唱をしたくなるハウス名曲の"Gypsy Woman (She's Homeless)"で、その自由奔放なプレイに圧倒されながらも多幸感に満たされていく。また懐かしく聞き覚えのある優美なディスコ・エディットを通過しての、そこから「スイスイ」と再度合唱必至なハウス・クラシックに燦然と輝く"Sweetest Day Of May"その幸せな気分はピークを向かえる。優しく温かく皆が一体となるような包容力のある選曲は、アットホームなGrassrootsの雰囲気のへと見事にはまり、そしていつも以上に何だかセンチメンタルなモードか。そこにPrinceネタの"I Wanna Be Your Lobster"の曲もプレイしたりとPrinceへの思いも表現しつつ、直ぐに和製ヒップ・ホップやラップへとあっさり移り変わる急展開な流れもDJ Hikaruらしい。そんな激しいアップダウンを乗り越えた先には、急転直下でダウンビートの重力で抑える粘性の高い展開もあり、意識的と言うよりは直感とセンスに身を任せたであろうプレイが面白い。ジャンルではなく音楽と酒を楽しみに来るGrassrootsの客層だからこそ、DJ Hikaruの自由な音楽性もすんなりと受け入れられるのだろう。

Killer-Bongはいきなり激しく熱い本格ジャズを投下し、がらっと空気を一変させる。ヘッドホンでのモニターを行わないプレイはいつも通りで、ぶっこみスタイルで低音痺れるビート・ミュージックやJimmy Edgarのレトロ・フューチャーなシンセファンクである"Physical Motion"など、奇想天外以外の何物でもない混沌とした世界へと突入。懐かしく甘い空気も厳つく不良ぽい悪さも自在なビートと多様な音色から発せられ、それらがミキサーにごちゃごちゃと混ぜられるようなフィルターを通す事でKiller-Bongの味となる。そしてヘビーで混沌としたビート・ミュージックから有機的でライブ感のあるしやなやか高速ドラムン・ベースへと繋ぐあっと驚く緩急自在な展開は、何だか有無を言わさぬ説得力さえ持ち合わせている。持続感のあるミックスらしいミックスではないが、ビートから解放されあらゆる音楽をもってしてオリジナリティーのある世界観を創造する面白みが存分にあるだろう。更にElements of Lifeによるラテンの官能を含むジャジーな"Hot Music"や古き良き時代のボサノヴァなど、後半は本格のジャズ・モードへと突入。ムーディーにフロアを染めるトランペットが官能的なジャズ、繊細かつ大胆に展開するボサノヴァのグルーヴに情熱的なジャズ・サンバの”Mas Que Nada”など、Killer-Bongの厳つい風貌からは予想だに出来ない洒落たセンスが一丸となって大胆なグルーヴへと束ねられる。更にはサルサだろうか?カーニバルのように激しくも爽快でしなやかなグルーヴに、熱くなるというよりは制汗剤を全身に浴びるような涼しさもあり、後半のジャズ中心のセットからは普段の4つ打ちパーティーとは異なる青々しい空が広がる開放的なムードが感じられた。ラスト間際にはIno Hidefumiによるメロウネスが溢れ出る"Love Theme From Spartacus"もプレイしたが、Killer-Bongって実にエモーショナルなアーティストなのだなと痛感させざるを得ない。

もう電車の始発も始まる頃にはDJ Hikaruの2回目のプレイになり、郷愁たっぷりなシティーポップから開始する。切なさが込み上げる和製ラップやヒップ・ホップへと繋ぎ、ワイルドな無骨さと人情味溢れるメロウが混じるロービートな展開から儚げなヒップ・ホップで感傷に浸りつつ、更には和製のメランコリーなフォークなのかロックなのか?、朝型の落ち着きを取り戻しつつある微睡んだ時間帯に合わせてしっとりとしたプレイだ。一旦息抜きの為にフロアを出て近場の公園をぶらぶらと散歩し、再度フロアへと戻ってくるといつの間にかQ a.k.a. INSIDEMANがDJブースへと入っている。Friscoによる和んでリラックスした"Virtual Insanity"のレゲエカバーにほっこり笑顔が浮かび、気分は何だかまだ夢の中だ。Blind Melonによる長閑な田園風景が浮かび上がるフォーキーな"No Rain"、朗らかなウクレレの音色に合わせて「アケボノ、ムサシマル、コニシキ」と歌が入るハワイアンな"Tengoku Kara Kaminari"、更にはピストルズの刺々しくもハイエナジーな"Holiday In The Sun"など、真夜中を通過した後に現れる時間帯は完全に自由な瞬間だ。そしてDJ Hikaruが再度DJブースに入れば"Movin' On Up"で祝祭の如くポジティブなムードを作り、そこからはロック系の選曲で一曲一曲を丁寧に聞かせる流れで、The Beach Boysによる甘いコーラスに夢心地な"Kokomo"や懐かしきジャパニーズ・パンクの名曲"Train-Train"など、誰しも何処かで聴いた事であろう感覚に陥る懐かしき時代の曲でぐっとメロウ度を高めてパーティーは7時に終了。実にGrassrootsらしく無法地帯で様々なジャンルが入り組みながら、激しさと優しさの間で振れて人の温かさが伝わるメロウな音楽感が終始あり、普段の整然としたパーティーとは異なる雑然とした雰囲気は、小箱ならではの魅力だろう。

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