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Yoshihiro Sawasaki - Sawasaki Is Back! (どうぶつレコード:DRYS0001A)
Yoshihiro Sawasaki - Sawasaki Is Back!
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まさかの本人名義では16年ぶりとなるアルバムとなる本作、手掛けているのは日本のテクノシーンの創世記から活動しているYoshihiro Sawasaki。2008年にはNaturally Gushing名義で温泉を題材にしたアルバムもリリースはしていたが、ここにきて本人名義で新作が出ると思っていた人は多くはないだろう。かつてはアンビエント・レーベルであるApolloよりMeditation Y.S.でオプティミスティックなアンビエントをリリースしたり、Dr.YS & The Cosmic Drunkards名義でのポップなドラムン・ベース路線、果てはDJ Everything OK!名義でのシティーポップを題材にしたMIXCD制作など、その音楽性は名義と共に多岐に渡る。そんなアーティストの新作は今までの名義の要素を集約させたような内容で、Sawasakiらしいポップかつ多幸感を電子音に込めたダンス・ミュージックが中心だ。アルバムのオープニングはアイドルデュオのChelipをフィーチャーした"onsen girls"だが、キラキラとしたシンセ使いにトリップ感のある滑らかなアシッド・ベースも用いて、ポップスのキャッチーな要素を活かしたテクノポップらしい作風に仕上がっている。"maybe it’s coming up"での音に意味を込めないオプティミスティックなシンセの使い方は、Meditation Y.S.時代を思わせるスペーシーな心地良い浮遊感もあるが、それよりもリズムはテクノ/ハウスとしての体裁が強い。一転して"bubble up!"では再度ドラムン・ベースへと挑戦しているが、切り刻んだボイスサンプルや鋭角的なリズムがファンキーな動きを見せ、アルバムの中では一番真夜中のパーティー感が強いだろう。他にもクリック・ハウスをポップに解釈したような奇妙なファンキー・ハウスの"pumping pingpong"、トライバルなパーカッションで疾走するミニマル寄りなテクノの"is the casino really legal in onsen resorts?"など、アルバムの中で多彩な作風を披露している事は大手を振ってこの本人名義での音楽を楽しんでいるかのようにも思われる。全体としては随分とポップでとっつきやすいサウンドにはなっているが、元々アンダーグラウンド/オーバーグラウンドを意識する事なく業界を渡り歩いてきたアーティストではあるし、Sawasakiらしいリラックスしたトリップ感は存分に体感出来るだろう。



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