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Trinidadian Deep - EP IV (Neroli:NERO 030)
Trinidadian Deep - EP IV

ディープ・ハウスの御大であるRon Trentに見初められ彼のレーベルであるFuture Vision Recordsから2006年にデビューを果たし、2012年からはイタリアのクロスオーヴァー系のNeroliから作品をリリースする、その人こそサンフランシスコのTrinidadian Deep。特にNeroliとは蜜月の関係にあるようでこの作品でレーベルからは4作目となるのだが、既に自身の個性を確立させた上での自信満々な意気込みさえ伝わる金太郎飴的な作風を貫いており、その耽美な旋律と土着的なビートによるディープ・ハウスは旧来のファンも勿論新期のリスナーも胸をときめかせる事だろう。A面には1曲のみだが10分にも及ぶ大作であるフュージョン・ハウスの"London Steps"を収録しており、青空を割って広がるような爽快感抜群のパーカッションと優美な輝き放つシンセ使い、そしてほんのりとエロティックな女性の溜息をサンプルに用い、どこまでも爽やかで浮遊感のあるビートに乗って羽ばたくエレガントなフュージョン・ハウスだ。対して"Spirits Speaks"は優美なパッドは用いつつも土着的なコンガが催眠的に響き、浮かび上がるのではなく低空飛行でじわじわと引き伸ばされる感覚があり、前述の曲とはまた異なる場面で使われそうだ。最後には"Lil Love"、端正としまりのある4つ打ちを基軸にした最もディープ・ハウスらしいグルーヴ感で、そこに色彩豊かなシンセがすっと伸びて太陽が燦々と降り注ぐ大地を疾走するような爽快な曲だ。個性が確率されているが故に驚く展開もないが、その期待を裏切らない優美なエモーションと爽快なグルーヴが一つとなったクロスオーヴァー/フュージョン的なハウスサウンドは、非常に完成度が高い。ハウス系のパーティーで高揚する真夜中にも、または幻想的な朝方にも間違いなくはまるであろう。



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