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Miruga - Be Free (Altered Moods Recordings:amr 36)
Miruga - Be Free
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今まさにブレイクを果たそうとする邦人アーティストのMiruga。2012年にEthereal Soundからアナログデビューを果たし、そこからソロでEPをリリースする傍らBalanceやRough House RosieにAesthetic Audioなど著名なレーベルのコンピレーションにも曲が収録される等、その名前は徐々に世界的にも浸透しているのは間違いない。リリース元となったレーベルを眺めれば幽玄なディープ・ハウスやエモーショナルなデトロイト性を伴う音楽性である事は理解出来るだろうが、実際にはそれだけでなくアンビエントのムードや4つ打ちに囚われないリズム感など、より広範囲に渡った作風が様々なレーベルに取り上げられる要因であるのかもしれない。新作でも確かにディープ・ハウスに括られておかしくはない音を鳴らしているが、収録された4曲それぞれに持ち味があるのだ。耽溺するような甘い笛の音色から始まり幻想的なパッドに覆われる"Be Free"は、そこからも輝きを含む綺麗なシンセの音色が優美な旋律を奏で、しっかりとファットなキックが刻まれながらもアンビエント・ハウスを思わせるような心地良い雰囲気が広がる。一方で"Blizzard"はそのタイトルの如くややハードなサウンドが前面に出ており、荘厳なシンセの使い方でありながらも切れのあるビートとの相乗効果で、強風が吹く大雪の極寒地帯を思わせる険しさが襲い掛かる。しかし裏面では逆に繊細なパッドやリズムの揺らぎを強調した"Blue Space"があり、軽快でジャジーなグルーヴの上に滴るエレピが耽美な装飾を行っている。最後の"The Old Beauty"も薄く伸びるパッド使いが郷愁を誘うが、カタカタとした簡素なリズムトラックはシカゴ・ハウスのその音質で、昔を思い出すような懐かしさに溢れている。どれも人肌を感じさせる温かいメロディーが通底しており耳を惹く作品ではあるが、それぞれパーティーの早い時間帯からピークタイム、そして朝方にまでフィットするであろう異なる雰囲気もあり、Mirugaの音楽性を十分に堪能出来る一枚となっている。



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