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Karim Sahraoui - Sacred Kingdom EP (Loveland Recordings:LLR103)
Karim Sahraoui - Sacred Kingdom EP
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2014年、Transmatの後押しにより復活を果たしたDjinxxことKarim Sahraoui。一時は音楽業界から遠ざかっていた彼も復活を果たしてからは順調な活動を行っており、以前よりも一層デトロイト・テクノらしい美しいメロディーを強調した音楽性を強め、つい最近もTransmatから2枚目となるEPをリリースしたばかりだ。本作はそれよりも少し前にオランダでフェスをプロモートしているLovelandからリリースされたEPで、リミキサーには同じくデトロイト・テクノを深く愛するVince Watsonが迎えられており、この手のテクノに目が無い人にとっては涎が出る事は間違いない。先ずはA面に収録された"Horns Of Glory"が何と言っても素晴らしく、大きな展開を設ける事はなく多段の幻惑的なメロディーを用いてトランシーな作用を含ませながら、キックやリフの抜き差しによってじんわりとした起伏を付けながら持続感を出した完全なるピークタイム向けのトラックになっている。10分にも及ぶ長い構成ながらもその快楽性の高さが故に終わりのない展開を求めてしまいそうになる程で、ぐるぐると螺旋階段を昇り詰めて高揚は増していく。裏面の"The Earth From Above"はゴリゴリとした硬めのキックなどのリズムで横揺れを誘発しつつ、ソナー音のような反復するシンセがじわじわと脳髄を侵食しながら嵌めていくスタイルで、デトロイトのエモーショナル性よりは欧州のテック系な雰囲気を纏っている。そしてデトロイト・フォロワー(本人は否定しているが)としての力量が発揮された"Horns Of Glory (Vince Watson Reshape)"、原曲から大きな変化はないもののシンセは透明感を増し柔らかい音になり、その上で荘厳な響きも加えてドラマティックな盛り上がっていくこの曲は、Vinceの作風として生まれ変わり新たな魅力を発している。それぞれ期待通りで外れ無し、デトロイト・テクノ好きならば納得の一枚だ。



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