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2016/5/21 Sunset Lounge @ 江ノ島展望台
Sunset Lounge 2016 Part1

もう既に蒸し暑さも強くなってきた5月、今年もまたSunset Loungeの季節の到来だ。2003年のFreedom Sunset時代からもう10年以上も経過し、老若男女が気軽にピースフルな体験を出来る夏の海のパーティーとして定着しているが、世界的にも活躍するベテランから実力を秘めた若手、そしてテクノ/ハウスだけに拘らないダンス・ミュージックまでの人選と、幅広い層が参加出来る環境ながらも本格的な音楽性を伴う事で間口を今も尚広げている。今回はパーティーのレギュラーDJになっている井上薫、TransmatからアルバムをリリースしたばかりのHiroshi Watanabe、人力ブレイク・ビーツを披露するKEIZOmachine!、ハウスのプレイでは定評のあるDazzle Drums、そしてDJ NOAと全く隙のない出演者が揃い期待度は非常に高い。
Sunset Lounge 2016 Part2

当日は江ノ島内にあるレストランでランチをしてから会場入り。ぎりぎりDazzle Drumsが始まる前に到着すると、今回は早い時間帯にも拘らず結構の人の入りだ。燦々と強い太陽が降り注ぐ快晴の中でDazzle Drumsは、初っ端からファンキーでソウルフルなディスコ寄りのハウスで攻める。決して普段のクラブ程の長い時間が用意されている訳でもないため、序盤から盛り上げるべくテンションは高い。だからと言って単にビートが早くはなく、"I Love Music (Remix) (Tom Moulton Mix)"のようにクラシカルなディスコも過激でエネルギッシュなイコライジング処理を用いて変化を付けて刺激し、そこにストリングスやスティール・パンの爽やかな音色も用いた音が気持ち良く空に広がっていく。屋外に合わせて陽気で晴々しい開放感ある響き、温かく包み込む有機的な音色と、真夜中のクラブでのプレイとは異なりつつも彼等のソウルフルなプレイは健在だ。その流れで自然と図太いキックの4つ打ちハウスへと移行すると、アフロ・パーカッシヴな曲で爽快な風に乗るように陽気に弾け次第にテッキーな流れも通過し、そこにバレアリック・ハウスの名曲"Pacific"をDazzle Drumsが再構築したバージョンをプレイし、清々しい開放感はピークへと達する。また、ハウスだけでなくテクノを意識したごりごりとハードな曲で攻撃的な要素も織り交ぜ、DJブースで二人の鬩ぎ合いにも受け止められるプレイは熱気が溢れるばかり。下から迫り上げるような厳つい展開から、生演奏のゴージャスなディスコへの性急な転換も、二人の感情的な雰囲気で包み込めば違和感は感じさせない。ハードとソウルフルの対比を強調しながら感情の昂りを誘発し、あっという間に駆け抜けた80分はDazzle Drumsの音楽性を濃密に詰め込んだものだった。最後はRadioheadの曲をエディットした”Daydreaming (Dazzle Drums Edit Extract)”をプレイし、ぐっと感傷的な気分を高めて次へとバトンタッチ。

Sunset Lounge 2016 Part3

続くはKEIZOmachine!によるライブだ。PCやパッドにサンプラーを用いてリアルタイムでも演奏を加えるスタイルのようだが、序盤から自身の声も加工しまくりで随分とご機嫌なライブだ。ベリーダンサーのNATACHAもステージ上で踊りを披露しつつ、何だかライブの音もインド風な怪しさが溢れていて面白い。手打ちでパッドを叩いて激しいビートを鳴らしながら、ラップかヒップ・ホップのような歌やビートも現われ、あれよあれよと目まぐるしく移り変わる展開はこの手のジャンルに詳しくない人の耳も惹き付ける。色々なネタを用いながらリアルタイムでのサンプリングを行い、機材を叩いての人力でのビートメイクを行い、緩急自在で怒濤にネタが溢れ出すプレイはたった一人なのにその可能性は無限大の自由なライブだ。常にハイテンションで陽気なプレイは、忙しなさも相まって否が応にも肉体を刺激するもので、ギャグめいた面白さと共に自然と体か揺れ出す。しまいにはちんどんみたいなビートも飛び出して、ダンス・ミュージックの境界を壊していくプレイはただただ愉快痛快。その上、ゲームコントローラーを操作してマリオブラザーズの8ビット音でビートを叩き出したり、観客を壇上に上げてコントローラーを持たせて二人でのビートバトルを繰り広げたりと、見た目にも面白いエンターテイメン性の高いライブだった。

Sunset Lounge 2016 Part4

そしてお待ちかねのHiroshi Watanabeのライブは、当然リリースしたばかりのアルバムからの曲を中心としたものだ。PCと恒例となったRoland TR-8を組み合わせたライブは、"Time Flies Like an Arrow"で開始する。アルバムでは唯一のビートレスな曲でアンビエント性の高い叙情的な曲だったが、ライブでは嵐のように降り注ぐハイハットが激しさを付け加え、アルバムからより激情型のダンス・ミュージックへと生まれ変わっていたのが印象的だ。バックには夕日のオレンジに染まった空が広がり感傷的な雰囲気も強くなっていたが、続く"Soul Transitions"も鋭利なハイハットと共にじわじわと染みるシンセが、エモーショナルではあるが老獪な溜めを作る。一方でけたたましいビートは野性的に躍動する如く激しさを増し、そして覚醒的なシンセのリフがエモーショナルな”The Multiverse”や"Story Teller"など、アルバムでも特にフロアでの機能性が高いダンストラックで一気にスピード感が高まっていく。しかしアルバム以上に何て荒々しく、何て激しいTR系のハイハットだろうか、熱量の高い魂が溢れ出すようだ。そこからタムの爽快なパーカッションが乱れ打つ"Inner Planets"でリズム中心に地響きのように揺らし、内へ内へと沈みこむような深い音響も現れる。最後は何となく予想もしていた"The Leonids"、これも最初の3分間はキック抜きで引っ張りながらも切り刻むようなハイハットが刺激的で、少しずつビートが入ってくればラストに相応しいドラマティックな展開で、夕日に溶け込むように情緒爆発な感動の瞬間がやってくる。

Sunset Lounge 2016 Part5

最後は井上薫、完全にオレンジ色に染まった夕日をバックにハウスでゆったりと開始。いきなり序盤に"Fade (Earth Mix)"をプレイと正に海の夕暮れ時の湿っぽい雰囲気にぴったりなディープ・ハウスを投下すると、そこにNeedsの"Over the Sea"を繋げて何処までも開放感のある世界を構築。余りにもクラシカルな展開で井上薫のサウダージ感爆発なプレイにしんみりとしていると、いつの間にか藤枝伸介も参加してハウス・トラックにフルートを合わせて、郷愁を更に強めていく。背景にはオレンジ色の太陽が遠くの山へと沈んでいき、言葉に出来ない感動に包まれていた。その方向性は止まらずに豊かな情感を持つフュージョン・ハウスであるLars Bartkuhnの"Discover The World"もプレイし、江ノ島展望台は爽やかかつメロウな雰囲気に染まる。無理に上げずに雰囲気を尊重するようにエモーショナルな方向性でプレイし、次第に温かく穏やかな流れのディスコへと行き着けば、ぐっと哀愁を増す。しかし終盤に近づけばエレクトロニックなディスコなどでキックの圧力を強め、しっかりとクローズに向けて弾ける勢いでフロアを盛り上げるのも忘れず、最後はQueenの"Under Pressure"で心に希望を灯すロックチューンでハッピーにしめる。井上薫がこういったロック系の曲をプレイするのは、オールナイトのパーティーの朝方でもよく見かける光景で、実に彼らしい流れだったと思う。

Sunset Lounge 2016 Part6

全てが終わった後でブースに登場したのは、パーティーを主宰するshiba@FreedomSunset。いつも日本のポップス等をプレイする事が多いが、今回はUAの"数え足りない夜の足音"を選曲。情熱的なラテンビートが鳴り響き気分は昂ぶりつつも、パーティーはここで終了。真夏の到来を感じさせる天気の中で出演者のそれぞれが素晴らしいプレイを披露し、大人から子供まで世代を越えて様々な人々がパーティーを謳歌したであろう今回のSunset Loungeは、近年の中でもベストに推したい位に充実したパーティーだった。

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