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Dazzle Drums - Concrete Jungle (Nulu Electronic:NULUEL019)
Dazzle Drums - Concrete Jungle
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ハウス・ミュージックやクラシカルなディスコを中心としたプレイでは定評のあるDazzle Drumsも、近年は積極的に制作活動を行っており、2014年には初のアルバムとなる『Rise From The Shadows』(過去レビュー)をリリースしたのも記憶に新しい。そこでは如何にも彼等らしいクラシカルなハウスを軸にプログレやトライバルな要素を持ち込みつつも、Dazzle DrumsのDJプレイの印象がトラックに反映された内容で、アーティスト性を宣言すべく初のアルバムとして適切だったと思う。但しそれが全てではなく、ストレートでソウルフルなハウスだけでなく厳つくハードなテクノやモダンなプログレッシヴ・ハウスに野性味溢れるトライバル・ハウスなど、伝統を守るだけでなく前衛としての未来を見据えた視点も持ち合わせた音楽観を彼等のプレイから感じずにはいられない。さて、その流れでNulu Electronicからリリースされた2ndアルバムである本作を聴けば、正に伝統だけでなくモダンな音楽への理解という彼等の姿勢が伝わる事だろう。Nulu Electronicというレーベル自体が生音系ハウスと言うよりはエレクトロニックな指向があり、更にはアルバム名も『Concrete Jungle』なのだから、自然か当然かハウスのグルーヴは根底にありながらもアフロ・パーカッシヴかつテックな音が中心のアルバムとなっている。アルバムのスタートを切る"Afterburn"からして硬質で電子的なキックはテクノを思わせ、展開を広げるよりもツール性を高めて反復するスタイルは、ひんやりとしたクールな響きがクラブの闇を感じさせる。"Banga (Beat)"は正に土着的で密林の奥地に迷い込んだようなトライバルなビートが炸裂し、"Concrete Jungle (Nulu Mix)"ではそのアフロな雰囲気にプログレッシヴ・ハウスのぎらぎらとした旋律がドラッギーさを発し、野性的なグルーヴ感がアルバムの印象を作り上げている。一方でテンションの高いアルバムの中で優しく癒やすようなディープ・ハウスの"Get Together"は良い流れで聞けるが、それにしても恍惚度の高いテッキーなメロディーは今風だ。最もDazzle Drumsらしい曲なのは最後の"You'll Never Walk Alone"だろうか、流麗だが切なく響くピアノとスムースな4つ打ちでクラシカルなNYハウスを思わせ、最後にぐっと感情的に熱を帯びながら盛り上げる。Dazzle Drumsの昔からのファンにとっては伝統的なハウス/ディスコを期待する人が多いのだろうが、本作は伝統を尊重しながらも過去に踏み止まらず未来へと進もうとするDazzle Drumsの気概が感じられる作品であり、また新しいファンにも訴求する可能性を秘めている。



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