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Deep'a & Biri - Echoic Memories EP (Transmat Records:MS95)
Deepa & Biri - Echoic Memories EP
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知名度は高いもののレーベルを運営するDerrick Mayの本業がDJ故に決して活発な活動とは言えないTransmatは、眠っていた休火山が突如噴火するような復活を果たす。数年ぶりの復活となる2016年も例によって一挙に4アーティストの新作をリリースするなど、レーベル30周年としての溜まっていたエネルギーが怒涛の勢いで噴出する活動で、久しぶりに注目を集めている。そんな新作の一つに選ばれたのはイスラエルの二人組ユニットであるDeep'a & Biriで、2009年頃からデトロイト・テクノのメロディーを咀嚼しつつ西洋風に洗練されたテクノを制作しているが、2012年にはTransmatの『MS00/Beyond The Dance Transmat 4』(過去レビュー)、2013年にはDerrickが監修をした『We Love... Detroit』に曲が収録されるなど早くからDerrickに見初められていたようだ。本作はこの3年間で制作され様々なダンスフロアでその鳴りをテストされた上で完成したそうで、Transmatというその存在に恥じないキラートラックになっている。ソナー音らしい反復とアシッディーなエグいサウンドの反復で覚醒感を煽る"Echoic Memories"は、大きな展開はなくとも闇に溶け込むような機能性があり正にフロアの為のダンストラックだ。"1406 Days"は一転してグルーヴはリラックスしたハウスのそれを刻み、静粛に浮かび上がってくる綺麗目のシンセのフレーズはデトロイト・テクノに通じるものがあり、刺激的なパーカッションも組み合わさってじっくりと盛り上がりを作る展開のある曲だ。"3 Forms Of Sadness"も霧のような空気感のあるパッドが美しくデトロイトの影響を滲ませ、すっきりとタイトなリズムや揺れを生むハイハット等によって爽快に疾走するフロア向けの作風で、そして”Ritual”は音の間を活かしつつダビーな音響のおかげでややディープ・ハウス寄りな音楽性もあり、収録されたどの曲もデトロイト・テクノのファンキーな要素は無いながらも彼等なりにその音楽性を理解し、そして現在のテクノシーンへと合わせた事でDeep'a & Biriの個性が生まれている。Transmatとしてもこうやってデトロイト外から積極的に実力あるアーティストをリリースする事で、レーベルが停滞しないように常に生まれ変わりを成しているのだろう。



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