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The Field - The Follower (Kompakt:Kompakt CD 130)
The Field - The Follower
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一時期はロックファンも巻き込んでブームのようにも思われたAxel WillnerによるプロジェクトであるThe Fieldも、ここ数年は過熱した人気も落ち着きながら音楽性もよりテクノへと回帰し、成熟や豊熟と呼ぶべき深化を果たしている。初期の真っ白な霧に包まれる高揚感から一転、2013年作の『Cupid's Head』(過去レビュー)ではアルバムジャケットも黒へと転換し、その音楽性もループを用いながらもどんよりとした暗雲さえ立ち込めるような出口の見えない密閉空間を彷徨うような雰囲気があった。そして2年半振りの新作も『Cupid's Head』の続きである事に間違いはなく、ジャケットも当然真っ黒である。収録曲は6曲のみ、しかしそれぞれが10分前後の対策とループを起用した音楽性を最大限まで活かした構成だ。アルバムはタイトル曲となる"The Follower"から始まり、安定感のあるスムースなキックとドラッギーなベースライン、そして何だか人の声にも聞こえるようなシンセ音の反復が何処までも続く。やはり以前のロック的なダイナミックなリズム感よりもミニマルと呼ばれるグルーヴ感を重視し、大きな揺さぶりではなくテクノ的なマシンビートが覚醒感を呼び覚ますサイケデリアには合っているだろう。続く"Pink Sun"、どんよりとした重苦しいベースや上モノからは重力が感じられ、上り詰める多幸感ではなく深く潜っていくようなドープな性質が勝っているか。ボイス・サンプルらしきループが白色光を演出するような"Monte Veritá"は過去のThe Fieldらしい牧歌的な多幸感が表現されており、リズムも活き活きと躍動的で、分かり易さを求めるならば正にこれといった曲だ。しかし本作での挑戦が新たな音楽性へと結実したのがラストに待ち受ける"Reflecting Lights"で、14分にも及ぶアンビエントは何だかBrian Enoを思わせもする。タブラの爽快な響きと神々しく穏やかなサウンドのレイヤーに包まれた序盤は、あるがままに存在する自然と同化するような快適性があり、後半に入るとギターサウンドが前面に出ながら視界も歪むような酩酊感を生み出すサイケデリアに満たされ、いつしか世界観が入れ替わるロマンティックな展開が素晴らしい。もしアルバム全体がこの路線であったならば、より瞑想系のアルバムとして面白い作品になっていた可能性がある。The Fieldの持ち味であったシューゲイザーとしての面は後退しながら、しかしループ構成を基礎にしつつ微細な変化での転調を用いた構成は円熟の極みへと達し、アーティストとして殻を打ち破ろうとする意思が伝わってくる。



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| TECHNO12 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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