CALENDAR
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< July 2020 >>
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS
<< 改正湯 | main | Bing Ji Ling & Alex From Tokyo Present... (World Famous:WF-003) >>
Susumu Yokota - Acid Mt.Fuji (Special Remastered Edition) (Sublime Records:MMCD20007~8)
Susumu Yokota - Acid Mt.Fuji (Special Remastered Edition)
Amazonで詳しく見る(日本盤)

享年54歳、2015年3月27日に亡くなった横田進は、日本のクラブ・ミュージックの創世記における立役者の一人でありながら、決してメインストリームを歩むのではなく世捨て人的な孤高の道を歩んだアーティストだ。2000年代に入ってからは膨大な作品をリリースするもDJやライブを行う事は稀だったのだが、当時既に体調を悪くしていた事でメディアへの露出が少なかった事が結果的に、孤高のアーティストとしての存在感を強めたのは何とも言えない気持ちだ。だがその分だけ制作を中心とした活動により、横田進を中心とした系統樹のように多岐に渡るジャンルへと手を伸ばし、それぞれの方面で確かな足跡を残す事に成功した。追悼の意味も込められて復刻された本作は彼が1994年にリリースした通算3枚目のアルバムで、90年代前半のレイヴがセルアウトした後の残り香を込めるように、TB-303やTR-808など往年の名機を使用して作り上げたアシッド・テクノだ。TB-3やTR-8など名機を生まれ変わらせたAIRAシリーズが完成し、再度アシッド・ハウスのリヴァイバルの空気を感じる現在に本作が復刻されたのは、正に絶好のタイミングだったのだろう。但しアシッドサウンドを用いたアルバムではあるが、決して底抜けに享楽的な音楽家と言うとそうでもなく、アシッドの中毒性ではなく創造力を広げるようなアンビエントな雰囲気もあり、また侘び寂び的な乾いた雰囲気は虚無感にも近い。アシッド・ハウスやレイヴの興奮が過ぎ去った後のアルバムであるならば、その空虚な世界観も意識的であったのかもしれない。だがそれ故に快楽から切り離された思慮深いアシッド・テクノは、横田進らしく俗世から距離を置いた秘密めいた音となり、それ以降の音楽性にも繋がっていく要素もある。さて、本作の初回限定盤にはCDシングルや未発表曲にライブ音源まで収録したボーナスディスクが付属しているが、初期衝動溢れる荒々しいオールド・スクールなテクノや勢いと簡素を極めた生々しいライブは、確かにその時代感は強過ぎる。しかし同時に何かが生まれようとしている胎動もあり、それが正に日本のテクノの創世記の足音に違いないのだ。

Check "Susumu Yokota"

| TECHNO12 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
スポンサーサイト
| - | 22:00 | - | - | |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック