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Technique RSD 2016 (Technique:TECHNIQUERSD2016)
Technique RSD 2016

近年にわかに再燃しているレコードに対する羨望の眼差し。それとリンクするように日本でもレコードの祝祭イベントであるRecord Store Dayは定着し各レコード店毎のスペシャル盤も制作されるようになっているが、本作は日本を代表するテクノレコード店であるTechniqueによるRecord Store Day用のスペシャル盤になる。曲を提供しているのは今や国内のみならず海外でも知名度を得たGonnoや新鋭アーティストのSinob Satosi、そしてベルリン在住で海外のレーベルから多数の作品をリリースするKaitaroで、敢えて国内のアーティストに拘っている点に嬉しさを感じずにはいられない。しかし単に記念盤というだけで過大な評価を与えるわけにはいかないが、そこはTechniqueのテクノに対する品質の自負も主張するようにそれぞれテクノとしての質を兼ね備えており、各アーティストの個性が漫然と光っている。特にGonnoは閃光のような眩さの中にアシッド感を含んだシンセを用いてポジティブなメロディーを鳴らし、そして前へ前へと進もうとする跳ねたビートによってどんどん加速し多幸感の絶頂へと昇り詰めるアグレッシヴな曲を提供しており、彼らしい底抜けのバレアリック感も含んだ雰囲気はフロアの深遠な闇さえも光で消し去るような明るさがある。裏面のKaitaroは普段からモノクロなミニマルを手掛けているだけあり、音の数を減らす事で隙間を作りリズム感を際立たせたミニマルな"Mist M"を披露している。ミニマルな構成ではあるが横ずれするような揺れる感覚や、途中からホーンらしきメロディーが夜の不気味さを演出するなど、控え目に盛り上げる構成を作って機能性重視ながらも単調さを回避している。そして余り情報のないSinob Satosi、こちらは膨らみのあるキックや金属的なパーカッションが弾けてロウな質感も感じられるビートが軽快に疾走し、ほぼメロディーを入れる事なく淡々と突き進む"Kitty On Kat"でミニマルを演出。Kaitaroの深みやドープな感覚よりはより肉体的なグルーヴ感重視と言うか、もっと直接的な刺激が強くて爽快ささえも発している。それぞれのアーティストが自身の得意とするスタイルを披露しているおかげで、異なるパーティーの様式に合わせて使える便利な一枚だが、ここはやはりGonnoの曲をお勧めしたい。

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| TECHNO12 | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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