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Kevin Reynolds - Fembehyahget (Yoruba Records:YSD81)
Kevin Reynolds - Fembehyahget
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ここ数年のアフロかつトライバルな、そして深遠なる黒きディープ・ハウスをリードするのはOsunlade率いるYoruba Recordsである事に異論を唱える者は少ないだろう。Osunladeのみならず多数のアーティストが、中には普段はテクノ的な作風を得意とするアーティストでさえ、このレーベルに対しては漆黒のディープ・ハウスを提供し、Yorubaというレーベル性をより強固にする事に寄与している。そしてこのKevin Reynoldsの新作もその例に洩れず土臭さも漂うアフロ・トライバルな作風を披露し、レーベルを正しく認知させる事に成功している。Reynolds自身は2006年、2011年とでEP3枚程をリリースしているものの決してアーティストとして名が馳せているわけではないが、彼のFacebookによればデトロイト出身のアーティストでTransmatの運営にも携わっていたクルーかつエンジニアであり、決して全くのニューカマーではなさそうだ。この5年ぶりとなる新作においても青臭さは全くなく、寧ろ老獪ささえもある豊熟した黒いハウスはレーベルの他の作品にも全く引けをとらない。ラテン系の生っぽいパーカッションが弾けるイントロから始まり覚醒感が滲み出るエレクトロニックなシンセのメロディーに引っ張られる"Dodging A Clip"は、生音と電子音が同居しながら宗教的な祭事の怪しさを漂わせて、中盤以降はドラッギーな快楽が現れる黒々しいテック・ハウスだ。よりアフロ・パーカッシヴで手拍子も加わって弾けるリズム感を生む"Fembehyahget"は、民族的な女性ボーカルのサンプルと単純なコードの反復によって、展開は抑えながらも呪術的な不気味さによってじんわりとドープにはめていく。"Travelled"も同じく歌モノだがこちらでは男性の祈りにも似た歌が用いられ、そして美しく流麗なシンセのコード展開とビリンバウの訝しい響きがしっとりとした質感のあるディープ・ハウスへとしている。最後はその名も"Vibe Samba"というサンバを意識したハウスで、薄っすらと幻想的なパッドが漂う中を刺激的な複数のパーカッションが入り乱れ、リズム重視のツール系トラックとして効果的な構成だ。どの曲もアフロ、テック、ディープな要素が融合し電子と有機が自然と混在する作風で、Yorubaのレーベル性を主張するようでもあり、そしてReynoldsの音楽的才能を証明している。



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