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2017/1/13 Nick The Record Japan Tour 2017 @ Vent
伝説とまで呼ばれる日本に於けるレイヴ・パーティーの先駆け「Life Force」のレジデント、そして現在は「TAICOCLUB」のクローズを例年務める事が馴染みになっているNick The Record。レア・グルーヴからテクノやハウス、のみならずディスコからワールド・グルーヴまで幅広い知識と確かなセンスを持ったDJとして高い評価を受けるが、今回は表参道にオープンしたVentに初登場かつ早割で入場料が1000円という破格の内容であり、これは是非とも行かねばと注視していたパーティーだ。当然ロングセットが予定されており、期待せずにはいられない。
24時半前には現地入りするとその時点で想像以上に多くの人で賑わっており、流石の人気ぶりだ。オープニングDJはCMYK(Nomizo / Kirioka / Endo Nao / hyota.)の4人が代わり代わりプレイしており、丁度甘くメロウな"Be Thankful for What You Got"でしっとりとした演出を行っている。肩の力が抜けた気怠いグルーヴによってフロアは高揚に達するまでの朗らかな雰囲気で、4人は適切にフロアをじっくりと温める。温度感のある生音を打ち出したハウスを軸に、ソウルフルな歌やファンキーなベースラインがぐっと感情を掴んで熱くする選曲で、早い時間帯はアッパーという程ではないが腰に来るグルーヴが心地良い。そして少しずつ骨太さを増し図太いキックが地面に突き刺さると粘り強いグルーヴも現れ、肉体を揺さぶる刺激も強くなっていく。じわっと引っ張られる吸引力の強いブギーなハウスから、ファンクな切れもあるディスコティックな曲もプレイし、有機的で豊潤な響き綺羅びやかな賑わいもあり心がうきうきと高揚する。それに合わせて黒さが滲み出る妖艶なハウスなども混ざって、どっしり重い4つ打ちの時間へと突入するとフロアの空気はいつの間にか和みから高揚へと変わっていた。

十分に盛り上がってきたところでNick The Recordの登場。CMYKによって盛り上がったフロアを自然な流れで引き継ぎ、自身で手掛けたドタ付いたオールド・スクールなハウスの"Robot Jam (Nick The Record & Dan Tyler Rerub)"をプレイ。リバーヴの効いたディスコ・ダブ的なエディットが硬いビートを刻むも、ダビーな残響が何処までも広がる開放感を生んでいく。土臭いレゲエ・ハウス的な曲やSerious Intentionのガラージ・クラシックな"You Don't Know"で明るいシンセ・ファンク的な曲など、序盤はキャッチーで耳に馴染みやすい可愛らしさもある。そこからするすると滑らかにスムースなハウスへと移行し、心地良い4打ちを軸にビートが疾走りだしていく。90年代的な懐かしさもありつつ水平方向に滑るようなグルーヴ感は快適で、音に立体的な迫力はありながら耳への響きは優しくて強迫的な聞かせ方は皆無だ。ややアシッド的な要素を含んだ曲やエレクトロニックな要素を強めたロマンティックな"Lunar Waves"などハウスを軸としながらも軽やかにぶれを展開し、実にベテランらしい抱擁力がフロアに広がっていく。ゴージャスなホーンが高らかに響く"Khan's bargain"でブギーで煌めきが炸裂し、そしてブイブイとしたベースがうねる古き時代感を含むディスコも混ざってくれば、何だかクラシカルな佇まいさえ感じさせるプレイに許容と慈愛が満ちている事に気付く。早い時間帯から何だか朝方の明るいムードや多幸感もあったものの、次第にエレクトロニック性の強いハウスも増えて真夜中の高揚の真っ只中に入っていくと、照明も激しくフロアを照らし視覚的にも煽られていく。エレクトロ的などぎついシンセが快楽的な響きを発し、派手さもありながらもポップなシンセ・ファンク的曲がうねり、体も自然と跳ねるようにプレイの波に飲み込まれ揺さぶられる。無理のない自然な勢いに乗り、伸び伸びとしたプレイは抑圧的ではなく寛容で、その場にいればきっと誰しも自然と笑みが溢れてくるに違いない。ハウスもディスコも、そこにガラージやシンセ・ファンクも同軸としてプレイされ、色鮮やかな光が溢れ出すように豊かな音が響きわたり、闇を振り払うように。Maximilian Skibaによるディスコ・サンプリングであろうやたら派手でファンキーな"Monster"の豪華さにはどうしたって煽られ、Nickのプレイからは古き良き時代にあった輝かしさが現在の曲であっても感じられるのだ。早い時間帯がディスコティックな雰囲気もあったものの、逆に朝方にはゴージャス感は控えめに綺麗でモダンなエレクトロニック系のテック・ハウスな選曲で、滑らかなグルーヴで悠々と駆け抜ける。精錬された滑らかな電子音が耽美さや優美さを演出し、朝方の微睡みにも似た幻想的な感覚が清々しく、スピード感はありつつもしっとり情緒に染めていく。そんな中に伸びやかな歌がそっと心身を包み込むような"Force Of Nature (Blaze Roots Vocal Mix)"の穏やかなハウスなども織り交ぜ、疲労が蓄積してくる時間帯にも決して強迫的に踊らせる事はせずに、あくまで聴く側に自然と馴染むような選曲が素晴らしい。当方は始発が始まる頃には現場を離れたので3時間半だけNickのプレイを体験したわけだが、相変わらずの一曲一曲を丁寧にプレイし曲の良さを損なわずに聞かせるミックスは派手ではないものの万能性があり、この時間だけでもNickの魅力は十分に感じる事が出来た。普遍的な音楽性は時代と関係なく何時だって素晴らしいものだと、そう思わずにはいられないプレイだった。

■Life Force Mixed By Nick The Record(過去レビュー)
Life Force Mixed By Nick The Record
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