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2017/1/21 Guidance 〜導き導かれる人生〜 12th Anniversary Day 2 @ Unice
都内各地のクラブをジプシーのように渡り歩き、そしてベテラン〜若手までの充実した国内勢から国外のニュージェネレーションまで招致し、デコレーションやVJにフード等細かい所にまで力を入れ、音楽だけでなくトータルとしてパーティーの魅力を体験させる『Guidance 〜導き導かれる人生〜』。クラブという業界が賑わっていた10年前ならいざ知らず、それからも尚継続的にここまでパーティーを続けるのは楽な事ではないが、音楽やパーティーへの愛こそが原動力となり遂に今年で12周年を迎える。今回のゲストはカナダよりMulti Cultiを主宰するThomas Von Partyが初来日となるが、当方も彼については知識を持ち合わせていないものの普通のテクノ〜ハウスとは異なる国境を越えた感覚があるそうだ。そんな特異なDJに対して日本から迎え撃つならばやはり瀧見憲司、そして他にもCHIDAやy.を迎えてアニバーサリーらしい充実した布陣で夜が待ち受けている。

25時頃現地入りすると、Timothy Reallyのy.がプレイを初めたばかり。この日は打楽器セッションクルーのベドラムも参加しており、フロアの後方ではパーカッショニストがコンガやカホン等の太鼓を打ち鳴らしていて、その響きが陽気なパーティー気分を更に盛り上げる。またデコやVJにも力が入っていて、星型の照明や旗の飾り付けにクールで洗練されたVJなど視覚的にもパーティー感が溢れていて、きっとクラブに今まで来た事のない人にとってはこれぞパーティーだと思える環境が待ち受けている。これこそがGuidance、パーティーの嬉々とした雰囲気を全身で浴びる場なのだ。y.はサイケデリックなロック風からドープなミニマルでひんやりとした質感を伴いながら、スピード感を打ち出した流れからどろどろの沼のような展開まで行き来し、スムースに踊らせるのではなく何か亜空間的な雰囲気を作っている。アシッド気味な荒廃したエレクトロやブギーで肉感的なディスコも、ジャンル分けを意識する事なく縦横無尽に振れて統一されたリズム感や響きからの解放を目指すような、そんな自由なプレイだ。重厚なグルーヴによる支配的な抑圧ではなく、自由でリラックスしたグルーヴには自然と身が委ねられ、酒も片手の状態で踊るには心地良い。オールド・スクールな"I Want You To Know (Larry Levan Edit)"などの4つ打ちも、リラックスして平和なムードに包まれるフロアは穏やかな賑わいと言うべきか。4つ打ちの規則的な快適性から、しかしそこからロウで奇っ怪なシンセ・ファンクやPrins Thomasによるコズミックなエレクトロ・ディスコの"E"へと振れたりと、行き先未定の自由さに驚かされもしつつ、フロアの雰囲気は砕けていてそのルーズさは決して悪くない。音に統一性は無くとも丁寧な聞かせ方は、大らかさで包み込むように嵌めていく感じだ。

瀧見憲司は初っ端から軽くアシッドがうねる官能的な"So Hard (David Morales Red Zone Mix)"によってドロドロと粘性の高いハウス・グルーヴで開始し、そこからもスピード感に頼る事なく重心低めかつ妖艶さと仄かに危険な香りを伴うハウスで引率する。そこから硬く重めのキックも現れてドラッギーなディープ・ミニマルで深く、そして勢いを増してじんわりとした攻めの姿勢を見せる。大きく揺れるのではなく持続感を軸に精神を侵食するプレイで、瀧見らしい歪んだサイケデリアよりも機能性が打ち出ているか。そしてFred P.のテッキーで幻想的な"Trust"で勢いに乗り、そこから一転してニューウェーブ色のサイケなロック・エディットへと繋がり遂に異形な倒錯の世界へと突入していく。"Kosmiquest (Prins Thomas Versione Lunga Strada)"ではあっけらかんとした多幸感に包まれるニュー・ディスコで開放へと向かい、洗練されて流麗な響きのテック・ハウスやエロティックなハウスで流れを途切らせる事なく紡ぎ合わせ、アップとダウンが混在しながら灰汁の強さが持ち味の瀧見らしいトリッピーな世界へを展開する。Joeの"Thinkin About"ではガクッと速度を落としてビートダウンな煙たく訝しい音響を披露し、そこに長閑な田園地帯が広がるバレアリック系ハウスへと変遷する展開は、時間軸さえも歪ませるような幻惑を生んで何だかハッピーに狂っている。80分ではその奇妙でトリッピーなDJプレイは短過ぎたかもしれないが、久しぶりに体験した瀧見のプレイはやはり中毒的で魔の魅力が満載だ。

Thomas Von Partyは夜も深くなった27時半頃からようやく登場。こちらもやたらと上げるプレイではなく、いきなりアシッド気味かつイタロなシンセ・ベースのシーケンスによる快楽的なシンセ・ディスコから始まり、もっさりドタドタとしたたどたどしいグルーヴで重く攻める。徐々に現れる生々しい土着感、モダンとオールドの交錯、ディスコでハウスな原始のロウな胎動は何だか音楽的なジャンルの表現が難しい。ミキサーの調子が悪いのかプレイに中々集中出来ていないような仕草もあり、決して存分に嵌められはしないが、その訝しく土着的な音楽性は確かに他ではなかなか聞けない不思議な響きだ。どこの国とも言いづらい無国籍な空気感、なのに光が溢れる開放的な多幸感にはうっとりと酔わされ、上げずとも心酔出来る酩酊感を含んでいる。しかし集中して耳を澄ましてみれば原始的な胎動の中に響く肉体的なパーカッションや脈打つリズムにはツールとしての機能性重視な音楽性もあり、それは次第に強まって大地の胎動のように激しく振動するグルーヴが現れてくる。青々しい草原の中を疾走する如く爽快なビート感が刻まれ、肉体を直接刺激する躍動が体を震わしていくのだ。ディープ・ハウスらしい深みやミニマルの神経的な覚醒とは異なり、訝しい民族的な呟きや妖しく原始的なグルーヴによって人間の体の奥底に潜む踊る欲求が刺激され、そこにベドラムのライブ感溢れるパーカッションの打撃も加われば正に地響きとなった濁流のグルーヴが迫ってくる。生々しい芳香が漂うエキゾチックでトライバルなダンス・ミュージックは、Guidanceという多様性を認めるパーティーにも似合っているだろうし、事実パーティーのアンダーグラウンドに閉じ籠もらない賑やかな雰囲気にはぴったりだったと思う。とのびのびと脱力して酒に溺れ音を楽しんでいたものの、翌日に予定があった為に止む無く朝の5時にはフロアを離れる事にした。Guidanceも12周年、そして当方がこのパーティーに足を運び始めてから7年が経過しクラブ業界も変わりつつある中で、Guidanceも場所は変わりつつもその音楽やパーティーへの愛を込めた内容は全く変わらず、だからこそ今も尚その歩みを止めないのだ。

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