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2017/2/17 シゲナイト @ Bonobo
そのパーティーの名はシゲナイト、Cro-MagnonのShigekazu Otakeが主宰する事からそのまんまの名前であり、彼が気に入っているであろうDJやアーティストをフューチャーしているのだろう。今回は何とFuture TerrorのHarukaに犬式など複数のバンド経験のあるIZPON、そしてShigekazu Otakeの3人によるライブが初披露される事に興味を持ったが、他にもBlack SmokerのK-BOMBらも出演する等面白そうなパーティーだったので、久しぶりにBonoboへと赴く事にした。
日が変わる前に現地へと着くと、既に多数の外人を含む客がフロアでだんらんしつつパーティーを楽しんでおり、小ぢんまりとしたフロアが逆に一体感を生んで良い雰囲気になっている。女性DJのRiriko Nishikawaがしっとりと微熱を帯びたディープ・ハウスで夜の帳を下ろしたような官能的なプレイをしており、まだフロアは満杯という程ではないが、だからこそのリラックスした雰囲気に合うような緩さが早い時間帯に合っている。仄かに黒く、ひたすらムーディーに、安定感のある4つ打ちでじんわりとフロアを温めていく。

いつしかHarukaとIZPONにShigekazu Otake三人が揃い、ライブが静かに開始される。Harukaはシンセのシーケンスを、IZPONはパーカッションとサンプラー、Shigekazuはドラムと狭いフロアにぎゅうぎゅうに詰め込んだライブセットだ。ドラムのリズムは大きなうねりを生むと言うよりは執拗に土着的なグルーヴを叩き出す事に集中しているようで、IZPONもアフロなパーカッションで訝しい雰囲気を醸しつつ、そこにHarukaによるモノシンセのシーケンス土が毒々しいアシッド気味な音で反復を基調とした展開で、それらが揃うと催眠術のようなサイケデリックなセッションを奏でていく。勢いのあるダンス・ミュージックではなく何か呪詛的で禍々しささえ発する不気味さ、それは拡散ではなく一点へと収束していくような奇妙な磁場を構築し、ジャーマン・プログレとも共振する実験的な電子音楽だ。ギラついたモノシンセの音が前面に出て脳髄を刺激するのは必然だが、敢えて抑揚を抑えたミニマルな感覚のドラムは抜け出せない迷路へと嵌めこむような作用があり、また時折入るIZPONによるシャーマンのような呟きが不気味さを増し、フロアは熱狂的な高揚ではなくサイケデリアによって意識を狂わせられるような感覚に満ちていた。

フロアも混んでいたので一時サブフロア等で休憩しつつ、またフロアへと戻るとダークで勢いのあるテクノのフロアへと変わっている。DJは誰だか分からなかったが、奥深い残響が広がり硬いキックが壁をも揺らすダビーな曲、圧力押し寄せる強迫的な勢いのあるテクノ・セットは闇の中でこそ映えるもので、モノトーンかつ冷えた世界を広げる音楽性が、賑やかでワイワイとした客層のフロアとは真逆の雰囲気が何だか面白い。再度Ririko NishikawaがDJブースに入れば、いきなり艶かしいファンクをプレイしガラッとフロアの雰囲気を入れ換える。ファンク色の強い生っぽいハウス、または懐かしい煌きのあるディスコティックな曲と、何だか古き良き時代の感覚が溢れる選曲には心が温まる。Morgan Geistの"24k"も飛び出してコズミックな宇宙へと突入したかと思いきや、"Thousand Finger Man"で甘くメロウに包み込むガラージ系でぐっと感情を刺激し、クラシカルな響きを伴って和やかなフロアを作る。

そしてHaruka×Shigekazu×IZPONによる二回目のライブ。単純なシーケンスながらも鈍いシンセはアシッド気味に作用し、泥臭く展開するドラム、呪詛的でエキゾチックな感もあるパーカッションがドロドロと奥深い密林へと誘い込むようで、快楽なのか不快なのかも分からないバッドトリップだ。一回目よりはドラムはミニマルながらも躍動感が備わっていたか、幾分かはダンスの要素が強くなっていたように感じられた。一部の外人は機材近くで機材にかぶり付くように眺めつつ終始頭を振り、狂ったように黙々と踊っていたりと、決して激しく体を揺さぶるようなダンス系ではないものの意識へと作用するダンス・ミュージックでもあったと思う。

そしてK-BOMBの登場。またライブからがらっと雰囲気を変えて、ごちゃごちゃ混沌としたヒップ・ホップの重厚な攻めで開始。決してスムースなミックスを披露するではなくビートを破壊しては再構築するように、ヒップ・ホップやダブ・ステップにグリッチな曲まで半ば強引なまでに繋げていくが、そこに一切の違和感は感じさせない。何処か破壊的なビート・ミュージックは、しかし燻る火のような熱さを持つK-BOMBの選曲によりソウルフルなモノと化す。それどころかロマンスさえ感じさせる瞬間もあり、まさかのJimmy Edgarによるレトロ基調なシンセ・ファンクの”Midnite Fone Call”でギクシャクと踊らせつつも懐かしさが溢れ出し、束縛から開放された自由な選曲は攻撃的なビートとメロウな感情が同居する。グルーヴが走り出したかと思いきや、即座にスロウなビートへと戻り下から迫り上げるねっとりした展開もあり、行き先は予測不可能。Laptiによるメロウなヒップ・ホップな"Leaving Home"や再度Jimmyによる哀愁シンセ・ファンクな"Physical Motion"などセンチメンタルに染める瞬間もあれば、官能的で熱いビート・ミュージックで激しく揺らし、またはLuminodiscoの豊沃な大地が広がるようなバレアリック系の"Da Simonetti"で多幸感に包むなど、しかしそれぞれを長く聞かせる事はせずに矢継ぎ早に展開を変える事で、発散するような多様性の中に人間の熱いソウルを込めていくのがK-BOMBらしい。厳つい容姿ながらもその熱さやメランコリーは意外だが、ごった煮なプレイはとてもパーティー感があり結局一番楽しく踊れる時間帯であった。朝の4時半にはフロアを出て帰路へと就いたが、やはり小箱のアーティストとの距離の近さが生む親近感や、制約が少ないからこその自由な音楽観が気楽にパーティーを楽しめる事に繋がっており、満足した一夜となった。
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