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Randolph - Not Gonna Let (Remixes) (Mahogani Music:MM-38)
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自身の作品だけではなくボーカリストとしてJazzanovaとの共演や、Innerzone Orchestraにはベーシストとして参加をするなど、デトロイトの中でもマルチな才能を誇るPaul Randolph。ハウスという枠組みに収まる事なくR&Bやファンクにソウルなど黒人音楽を自然と包括する音楽性をプレイヤーとしての技量で表現し、だからこそ他の多くのアーティストからもシンガーやプレイヤーとして起用されるのも当然の事なのだろう。さて、ソロとしては実に10年ぶりとなるアルバム・リリースに先駆けてリリースされる新作は、古巣Mahogani Musicへと戻りレーベル性も意識したのか以前にも増してセクシャリティーになった歌モノ作品で、リミックスも含めて期待を裏切らない。新作は2曲、その一つである”Not Gonna Let”は自身で色っぽく官能的な歌を披露するニューソウルとでも呼ぶべき甘い曲で、ヒップ・ホップ調のダウンビートにしっとりしたオルガンや凛としたピアノを合わせて、濃密な黒さで染めていくブラック・ミュージック。これまで以上にぐっと夜に生きる大人のような色気を増して、肌にしっとりと染みこむようなソウルフルな歌モノだ。一方で"Peace"も演奏は無しにRandolphによる歌とコーラスのみを合わせた曲で、ちょっとした息抜きと言うかインタールードと言うか、それでもRandolphの甘く誘うような歌が魅力的だ。さて、本作にはリミキサーにも強力が二人がフィーチャーされており、その内の一人はUKにて甘美なハウスならお任せのベテラン・Charles Webster。こちらのリミックスは原曲の溶けるような甘さを、ねっとりとした4つ打ちのディープ・ハウスへと変化させる事で、より濃密でお洒落さも増したWebsterお得意の色気爆発な音楽性が反映されている。方やMahogani Music繋がりでもあり同郷のDez Andresがリミックスした方は、4つ打ちではあるもののざっくりしたヒップ・ホップ感が爽やかなビートに繋がっており、Websterの粘性の高いリミックスとは逆に音を削ぎ落として控え目にメロウで小気味良いブギーな感覚のあるハウスに仕上がっている。どちらもアーティストの音楽性がはっきりと感じられるリミックスで、原曲とリミックスのどれもが異なる場面で使い方はそれぞれと、充実したEPであるのは間違いない。



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