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Pepe Bradock - Baby Craddock (Atavisme:ATA003)
Pepe Bradock - Baby Craddock
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ハウスかテクノかという区分けさえ無意味に感じられる独特で奇抜な作風は唯一無二、奇才と言う表現が嘘偽り無く相応しい存在であるPepe Bradockが、自身で主宰するAtavismeから久しぶりの新作をリリースしている。理由は分からないが欠番だったカタログナンバー3が振られており、3500枚限定でのリリース(むしろ今のご時世ではかなり多いように思うが)とちょっとした話題性もあるが、それを抜きにしても相変わらずのネジがぶっ飛んだ音楽性はそれだけで魅力的だ。1曲目となる”Yazuke”からしてどんなジャンルなのかも不明確なダンス・ミュージックで、土着的な芳香にジャズやファンクも思わせるムードが混ざり込み、そこに奇妙なSEを多数用いながら未開の呪術的な奇祭を喚起させるようなトライバル・グルーヴが圧巻だ。奇妙な笑い声らしきサンプリングも交えながらどたどたとしたけたたましいグルーヴが暴れる"Grodno"、コラージュ的な展開でエキゾチックでトリップ感溢れる旅へと出かけるようなノンビートの"Sainte-Maure"と、これらも一体何処の国の音楽なのかと惑わせられる無国籍感がPepe以外の音楽ではない事を示している。シャキシャキとしたリズムが刺激的で、そこにカットアップしたようなサンプリングを用いたフィルター・ハウスの"Underground Monongahela"も相当にぶっ飛んでおり、一方で展開を抑えてミニマルなグルーヴの"Boom Boom Crash"はツール的にも思えるが、歪なリズム感はやはり普通ではない奇妙な鳴りをしている。6曲を収録しながらもどれも全く同じではない個性的かつ強烈な、そして当然ダンス・フロアで聞いてこそな踊れる内容で、トラック・メーカーとして非凡なる才能をこれまた証明する会心の一枚だ。



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| TECHNO12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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