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2017/4/18 Gigi Maisn - balearic state - @ WWW
先日のpiano concertでピアノを強調したクラシック的な音楽性を披露したGigi Masin。東京ではbalearic stateなる異なるコンセプトのプレイもあると言う事で、その両者の差に興味津々で体験せずにはいられず、筆者は当然balearic stateの日にも参加する事にした。パーティーの趣旨をより明確にするようにこの日はDJにCOMPUMAやChee Shimizu、ライブではComatonseから素晴らしいアンビエント・ハウスをリリースしたWill Longや4人組アンビエント・ユニットのUNKNOWN MEらが参加するなど、方向性としてはクラブ寄りを明確に打ち出している。
オープニングを担当したのはWill Long。昨年の慎ましいディープ・ハウスのアルバムが素晴らしかったのでライブにも期待していたが、正にアルバムで聞ける音が初っ端から広がってくる。イーブンキックの4つ打ちディープ・ハウスに、上物はすっと軽やかに伸びてきてアンビエント・テイストもあり、グルーヴィーなリズム感があるものの刺激を誘うのではなく心を落ち着かせる鎮静剤のような作用をもたらす。実に淡々として穏やかな地平が何処までも続くアンビエント感に満ちたディープ・ハウスは、決して大きな衝動をもたらすわけではないが、ゆっくりと闇が広がる深みに落ちていくような無重力感が心地良い。いつまで経っても崩れる事のない4つ打ちのリズム、すっと薄く広がっていく上物は仄かに情緒的で神聖な佇まいだ。音のみに集中させる暗さが強調されて静けさの漂うフロアで、殆どの客は微動だにする事なくその静謐な音に対し真摯に耳を傾けているが、当方はその穏やかながらも躍動感に満ちたトラックに頭を振り体を揺らしていた。

続くは4人組のUNKNOWN ME、やけのはらとP-RUFFとH.TAKAHASHIにVJ担当の大澤悠大から成るユニットで、アンビエントやニューエイジを打ち出した音楽性だそうだ。始まりは川のせせらぎのサンプリングに合わせてティンパニらしき可愛いメロディも入ってきて、何だかカリビアンな和みの雰囲気。音に合わせて総天然色な植物や虫の映像も流れて、パーティーの喧騒とは真逆の弛緩した音は意識をさせずに自然と耳に入ってくる。常に環境音らしき物をバックに流す事でアンビエントでありながら、曲毎にリズムやテンポはさくさくと変わる事でめくるめく展開があり、ポップで明るく弾けるような展開やオリエンタルな民族感もある。また、映像も東南アジアの都市部の生活感溢れる風景から人体の細胞をコミカルに表現した生命力を感じさせる物まで、映像と音の相乗効果は抜群にユーモラスかつドラマティックな作用として働く。抽象的と言うよりはパキッとした明瞭な電子音が散りばめられているが、全く暗さのないオプティミスティックな響きは清々しいバレアリックとも呼べるだろう。童心の遊び心やユーモアに溢れた世界観、常に移ろい変わる心象風景、各曲はバラバラになる事はなくUNKNOWN MEが空想する世界を旅するな流れだ。環境音のサンプリングの作用もあるのだろうが、非常に電子的でありながら生命が生い茂るような胎動は、ビートが絶えず変化しながらも常に息衝いていた。

そしてGigi Masin、この日はグランドピアノは用意されておらず、PCと小さなキーボードのセットだ。明らかにpiano concertとは異なる事を示唆しているが、実際に始まりはPCから幻想的な電子音が絡むように響いてきて、耽美で愁いに満ちつつもその躍動感は前日のライブ以上だ。曲はリリースされたばかりの"Maja"だが、静謐…でもあるのだが電子音のクリック的なリズムはダイナミックなビート感があり、ダンス・ミュージック側からのリスナーが好みそうな音だ。その内向的で侘びしさの中にも耽美な音に酔いしれる要素があり、確かにMasinらしい音楽性ではあるがこの展開を予想していた者はいないだろう。次の曲では感情的な女性ボーカルも入り、キーボードに頼る事もなく打ち込み中心ながらもMasinのひんやりとしたセンチメンタルさが炸裂する。そして切ないストリングスやしみじみとした電子音が混ざり合いながら次第にビートが入ってくれば、初期System 7のような浮遊感やバレアリック感、また90年代初期のインテリジェンス・テクノのような知的な雰囲気など、アルバムからは想像も出来ない程にダンス・ミュージックへと突入する。そして、その反動から抽象的な電子音の揺らぐ抽象的なアンビエントへの回帰も見せて、ぐっと深淵へと潜り込む流れもあり、確かにMasinらしい静謐さも存在している。この日は照明による効果は少なく純粋に音のみでの勝負といった感じだが、エレクトロニック・セットによって音自体が豊かな電子音を奏でる為、決して先日の照明を活かした演出の豊かさにも劣る事はなく、逆に既存の作品とは異なる電子音を強調したアレンジはノイズ的な音も交える事でMasinのエクスぺりメンタルな面が強調されいたように思われる。次第にミニマルの反復が浮かび上がると途端にテクノ色を強めて快楽的に躍動感を増し、強烈な電子音がヒプノティックに響き渡るクラブのパーティーの中にいるような瞬間もあり、思っていた以上に体を揺らして楽しむ事が出来るライブだった。piano concertについて言えば殆どのファンがMasinに期待する音響/現代音楽的なサウンド・スケープを体験する事が出来たのだろうが、balearic stateはテクノへと傾倒した意外性がありながらMasinの更なる進化を体験出来る場であり、今になって彼がダンス・ミュージックの方面から支持される理由を自身で証明したのだろう。

■Gigi Masin - Talk To The Sea(過去レビュー)
Gigi Masin - Talk To The Sea
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■Gigi Masin - Wind(過去レビュー)
Gigi Masin - Wind
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