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Anthony Child - Electronic Recordings From Maui Jungle Vol.2 (Editions Mego:EDITIONS mego 230)
Anthony Child - Electronic Recordings From Maui Jungle Vol.2
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ハワイはマウイ島のジャングルにモジュラーシンセを持ち込んで、自然との一体感の中でインプロビゼーション的に制作を行ったVol.1から1年、その第2弾が早くも到着した。制作はUKハードテクノの重鎮であるSurgeonことAnthony Childで、ハードテクノのみならずアンビエントやドローンの音響にも長けている彼だからこそ、決してハードなだけではない聞かせるテクノに対しても小手先にならずに前作で環境音と調和したライブ感溢れるテクノを披露していた。特にキモとなるのがここ数年復活というか流行りになっているモジュラーシンセを用いた制作環境で、その機材に魅了されたChildはDJプレイにもそれを持ち込んでDJとライブの狭間にあるような挑戦も行っており、その延長線上にあるのが大自然の開放感の中で制作をするという本シリーズなのだろう。モジュラーシンセの規格故に本作もVol.1と作風は大きく変わらずシンセのモノフォニックでアルペジオを多用した旋律、そして背景にはジャングルで録音されたであろう虫の鳴き声や鳥のさえずりにしとしとと降り注ぐ雨音に木々のざわめきまで流して、フィールド・レコーディングの手法を用いてドローンやアンビエントを展開している。オープニングに用意された"Open Channeling"は早速虫の鳴き声を用いつつミニマル的な反復のアルペジオのシンセが鳴らし、少しずつ変化を導入しながらアルバムの流れへと引き込むような催眠の効果が働いている。"Old Technology"も同様に虫の鳴き声が浮かび上がりジャングルの中にいるような錯覚を覚えるが、メロディーはより抽象的になる事でドローンとしての作用が強くなり、シンセと自然音の一体感が打ち出た事で空間の広がりに繋がっている。ラストの"Farthest Known Object"はおどろおどろしいドローンと共に複雑な電子音が星の煌きのような始まり方だが、次第に奇怪な電子音がパルスのように響いては引く波のように消え、そこから森林の生命の営みの響きが立ち上がってくる事でジャングルという大自然のへの回帰を示唆している。モジュラーシンセという原始的な機器を原始の森に持ち込み、その場の開放的な空気を肌に感じながら録音された本作は、決して複雑な作品ではないがインスピレーションを元に生まれた大自然が広がるサウンド・スケープだ。とは言いながらも作風としては出来上がっておりこれ以上の進化は無いだろうし、コンセプトありきのシリーズとしては本作で打ち止めでも十分ではないかと思う。



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| TECHNO13 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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