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2017/5/3 Marcel Dettmann @ Contact
Berghainを代表するDJ、特に日本に於けるそのクラブの知名度を高めた貢献者と言っても嘘偽りはないMarcel Dettmannが遂にContactに初登場。クラブやフェスでと頻繁に来日はしているものの、やはりContactというクラブに初出演する事に期待していたが、今回は日本から迎え撃つはFuture TerrorのHarukaと言う事もありその期待は十二分。
いつものように日が変わってから現地入り。Contactはメインフロアでお酒が飲めない事もあって普段の早い時間帯は空いている事が多いものの、この日はHarukaのプレイを楽しみにしていた人も多いのだろう、程々の人の入りだ。早くもその時間帯からフロアは照度を完全に落として黒深き暗闇に包まれ、その中でHarukaはアンダーグラウンド感溢れるテクノをプレイしている。パルスのように反復する電子音、その中から不気味なアシッド・サウンドも這い出るように出現し、神経を逆なでするように刺激する。確かに激しいやハードという表現になる音ではあるのだが、ただ単に激しいだけではなくドローンのような音響によって引き潮のような静寂の間から、再度強烈な4つ打ちとパルスが持続する流れ等もあり、ぐっと引き込んでいくストーリー性も感じさせる。ひりつくような緊張感、凍てつく冷気、地下深くに存在するようなハードなテクノは一切の甘さを含まない。インダストリアルの荒廃した感覚とアシッド・トランスとでも呼びたくなるトリップ感のある音は、暴力的で荒々しくも快楽的だ。また音の密度の変化も効果的に用いて、例えばMonoboxの単純さが際立つオールド・スクールなミニマルの"Rectangle"もプレイしたりと、単調さを回避しながら持続感のある攻撃を継続する。覚醒的なアシッド、長く伸びるドローン、間を繋ぐミニマル、粗さ音質が目立つエレクトロ調、それぞれがばらばらにはならずに渾然一体となり光の射さないアンダーグラウンドな雰囲気を作り上げるのだ。Dettmannの登場が近づくに連れてそのプレイは過激さを増し、ロウな音質も伴って暴風雨のような激しさがフロアに吹き荒れ、否が応にも全く隙の無い緊張感の中で興奮は高まっていく。もう完全にフロアは出来上がっており、Harukaはロングセットの魅力を十分に発揮して次へと交代した。

Dettmannは美しい音響系のテクノによって一旦雰囲気を落ち着かせてから、引き締まった4つ打ちのテクノで開始する。しかし半端ない大きさの低音のベースは体にびりびりと振動が伝わる程で、その迫力にのっけから身も心も震撼する。鋭角的なビートからは突き抜けるスピード感が生まれ、鉄槌が脳天へと振り落とされるような激しさだ。その圧倒的な勢いは半ば強制的に肉体を刺激するも、ダークで荒廃した音に笑みを浮かべるでもなく黙々と躍り続ける人でフロアは満たされ、気軽に聞き流す事など出来ず音と対峙して聞くような雰囲気さえある。ごつく骨太なキック、ソナー音のような電子音の反復、重苦しい圧迫感、本当に闇のフロアが似合うテクノな音だ。しかしそこからのニューウェーブ調のテクノやエレクトロを持ち込む辺りにDettmannの個性が感じられるが、かといってプレイ自体にトリッキーさはなく非常に自然な流れを作る事において堅実だ。その中で怒濤のリズムが降り注ぐ"Whistle Viper (P.A.S. Live Edit)"のハードテクノに体が震え、そして鈍い金属的な響きがするテクノも用いたりして徹底的にハードグルーヴで叩きのめす。決して大袈裟な展開や派手なブレイクを織り込むでもなく、いやむしろ地味で明るさの少ない選曲は単調に陥る可能性さえあるが、繋ぎ目も分からない程の丁寧なミックスと渋さを伴う選曲で流れを損なわないプレイが緊張感を途切らせる事なく、例えば揺らぎのあるミニマル・テクノとは異なる機能性ながらも持続感を生んでいる。アシッド・テクノにしても快楽よりは何か乾いた音が質素には聞こえるものの、他の錆びた響きを持つ曲との相性面からははまっており、粗削りかつ骨太な曲を中心とした統一感もある。音の密度が高い過剰にハードな曲から、逆に密度が少なく間を生かして空間を感じさせる曲まで、兎にも角にもどんな曲をプレイしようと甘さは皆無で闇で覆い尽くす如く暗く冷たい世界観に没頭させていた。そして朝方に訪れた恐らく最も盛り上がった瞬間、Co-Fusionによるブレイク・ビーツが炸裂する"Elm"が怒涛のリズムを刻み出す。家で聞くのとは段違いの太さ、激しさ、圧力等はDettmannによる使い方の上手さ故だろうか?日本人のトラックがかかるという嬉しさもあるが、しかしそれ以上にハードテクノの中に型通りにはまったようなしっくりする使い方、本当にベストな流れだったと思う。まだまだフロアは喧騒の中でそれ以降もパーティーは盛り上がっていたのだろうが、当方はそれを聴き終わりフロアを後にした。ハードなテクノの一夜を最近では以前程に求める事は減っていたものの、この日のHarukaとDettmannのプレイを体験すれば、やはりロングセットでフロアの闇の中でどでかい爆音でしか得られないテクノの魅力がある事を再認識し、改めてテクノを好きだと感じる事が出来た。

■Marcel Dettmann - Fabric 77(過去レビュー)
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■Marcel Dettmann - DJ-Kicks(過去レビュー)
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| - | 2017/05/15 2:57 AM |
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