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Mark Barrott - Music For Presence (International Feel Recordings:IFEEL060)
Mark Barrott - Music For Presence
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モダン・バレアリックの筆頭、享楽的なイメージが先行するイビサの中でもそれとは真逆の平穏な田園地帯が広がるようなイメージを持つInternational Feelは、正に太陽光の降り注ぐ開放的な地中海バレアリックを体現する。そんなレーベルを引率するのがMark Barrottで、既に2枚のアルバムとイビサの空気を取り込んだコンピレーション・アルバム等をリリースしており、新緑が生い茂る自然との調和を目指したようなバレアリック性を開花させている。しかしこの久しぶりとなる新作のEPは侘び寂びのある落ち着いたジャケットからも推測出来る通り、何でも日本の秋の風景や夜をイメージしだそうだ。それは結果的に、今までの作風がカラフルな総天然色の木々に覆われた島のトロピカル感満載だったのに対し、ここでは内省的でより喧騒から離れた寂静の世界のアンビエンスが強く出ている。"Schopenhauer's Garden"は70年台のエレクトロニクスを大胆に用いたジャーマン・プログレかニューエイジのような瞑想的な電子音楽性があるが、そんな中にもギターやサクソフォンの生演奏も導入してリラックスした温かみのある色彩を帯びて、無駄な装飾が省かれた中にも豊かな響きが地平の果まで続いていく。"Emile"でもギターやサクソフォンのプレイヤーを起用しているが、ビートも無くふわふわとした無重力状態の響きは開放的に広がり、夕暮れ時の風景が広がる従来の野外向けなイビサ・バレアリック的である。何処かアジアや日本を感じさせる笛の音が印象的な"Mokusho"、のっそりとしたダウンテンポのビートを刻む中でのどかな笛や電子音が戯れるドリーミーな曲で、桃源郷の世界を散歩するようだ。最後は可愛らしい丸みを帯びた電子音がリフレインして先導する"Lysander"、そこに耽美なピアノやトランペットが控えめに哀愁の感情を吐露するノンビートの曲で、ひっそりと音が消失していき本EPは幕を閉じる。確かに今までのBarrottのイビサ的な作品とは異なり青々しい空や緑の自然といった感覚は後退し、日本や東京の雰囲気であるかはさておき内へ内へと入っていく思慮深さが伝わってくる。勿論International Feelらしい安らぎのフィーリングはあるが、自分の作風を乗り越えていくように進化している点で面白い。



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