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Anomaly - Galaxy (Soul People Music:SPM024)
Anomaly - Galaxy

今USテクノ/ハウスのアンダーグラウンドシーンで最も人気を博しているであろうFred P.は、ここぞとばかりの勢いで自身の作品の制作、または他者のリミックスを大量に行い、その量と質において高水準を保っている。Fred Peterkinという人の中に多数のオルターイゴーがあるかのようにFred P.からBlack Jazz ConsortiumにFP-Oner等多数の名義で作品を発表しているが、Anomaly名義では特にシンプルにツール性を重視したテクノを実践しているようで、特に彼の名義の中でもフロア向けの作品が多いように思う。A面に収録の"Light Work"は大きな展開はなく太いキックの4つ打ちで何処までも平坦に疾走するようなテクノではあるが、水平に伸びていくパッドを用いてスペーシーな感覚を含ませ、そこに覚醒的なSEも導入しながらディープな世界観も展開する。大袈裟なブレイクや大胆な上げ下げはなく基本的にはミックスされる事で効果が発揮される機能性重視だが、淡白にもならないところはFred P.の普段のエモーショナルな音楽性が少なからず残っているのだろう。"Truth Told"は粗雑な粗さもあるザクザクとしたリズムが先導する更にツール性を高めたテクノで、上モノは薄っすらと残る程度でいわゆるFred P.らしい叙情性を廃し、その代わりに刺激的なハイハットやパーカッションが現れて攻撃的な激しさの中へと突入する。最後の"Todays Future"だけはやや普段の彼らしい淡い叙情性があるパッドが乗っており、緩んだハウシーな4つ打ちとその中にコンピューターゲームのようなヒプノティックな電子音が反復して、中盤のブレイクではビートが消える事で無重力空間の宇宙に放り出されたような展開も。「Galaxy」というタイトルが示す通り確かにどれも宇宙を飛び交うような曲調、またはSF的なハイテック感もあり、この名義のミニマルかつツール重視な音楽性は発揮しつつもそこに宇宙というコンセプトも見事に投影されている。まだまだFred P.の快進撃はとどまる所を知らず、動向から目を離す事は出来ない。



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