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Harvey Sutherland and Bermuda - Expectations (Clarity Recordings:CRC 02)
Harvey Sutherland and Bermuda - Expectations
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MCDEからのリリースもあって一躍人気アーティストの仲間入りとなったオーストラリアはメルボルンからのニューカマー、Mike KatzことHarvey Sutherland。アナログ感とライブ感を前面に打ち出した音質や構成、ブギーやフュージョンからの影響も匂わせるハウス・ミュージックはDJ的と言うよりはアーティストとしての才能が感じられ、事実来日した際にもDJではなくキーボードを用いたライブを行っている。彼の音楽性を知るには今までの作品を纏めた『Harvey Sutherland』(過去レビュー)が最適だろうが、2017年の目下最新作である本作もライブプロジェクトであるBermuda名義となり、よりライブバンド性が打ち出た音楽性で期待を裏切らない。ドラムはGraeme Pogson、ストリングスはTamil Rogeon、そしてSutherland自身は当然シンセサイザーを演奏する体制で、最早ハウスと言うよりはディスコやファンクへの愛を実直に表現したような6曲が収録されている。キレのあるドラムビートから始まりアナログシンセの光沢感のあるメロディーが入ってくる"Clarity"は、特にメロディアスでディスコやファンクからの要素が現れている。すっきりと無駄の無い構成だからこそリズムが際立ち、優美な旋律に先導されてシンセのソロパートでのエモーショナルな展開が、ぐっと胸を締め付けるような情熱的な曲だ。ウニョウニョとしたシンセがフュージョンらしい"Why Look Back?"は軽いリズム感が軽快なビートに繋がっており、"Expectations"ではぐっとテンポを落としつつ広大な空へと広がるような透明感のあるシンセがバレアリック的だ。また弾けるようなノリのある"Coast 2 Coast"はP-FUNKぽい雑多感もあるが、優雅なストリングスやエレピ使いにうっとりと耳を惹き付けられる。そして哀愁のストリングから始まる"Spiders"は土着的なコンガを効果的に用いて、しっとり夜の色気に満ちたドリーミーかつバレアリックなダウンテンポに仕上がっている。体がうきうきと踊り出すダンス・ミュージックから耳を傾けて聞き入るリスニングまで、どれもこれもプレイヤーとしての力量に裏打ちされた音楽性が表れており、DJとして使うだけではもったいないツール性以上の豊かさに満ち溢れている。



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