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Tommy Awards - Inre Rymden (Remixes) (Origin Peoples:OP005)
Tommy Awards - Inre Rymden (Remixes)
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静謐なアンビエントやバレアリックを手掛けるJonny Nash、Earth Trax名義でのディープ・ハウスで注目を集めるBartosz Kruczynski、UKの現行バレアリック前線のCoyoteらがリミキサーとして参加した本作、そういった名前でピンと来た人はTommy Awardsなるアーティストを知らなくても本作を聞いておいて損はないだろう。Awardsはスウェーデンのバレアリック系のユニットだそうで、2017年中頃にはアルバム『Inre Rymden』をリリースしている。そちらは購入はしなかったものの試しに聞いてみた限りでは、ゆったり夢現なニュー・エイジやニュー・ディスコの要素を用いながら桃源郷広がるバレアリック色に染め上げており、朗らかでメロウな世界観を作り上げていた。そんな作品を前述のアーティストがリミックスしたのが本作で、参加しているアーティストからも分かる通りリスニング向けな落ち着きのあるバレアリック・ミュージックを更に深化させており、元の作品を一切知らなくてもこの手の音楽を好む人にとっては愛聴盤になるに違いない。"Prometheus (Jonny Nash Remix)"は原曲よりも更にビートや音数を削ぎ落としサックスやピアノを用いながらも、音の間に美学を見出すような静謐さ際立つディープ・ジャズへと姿を変え、如何にもNashらしいスピリチュアルな作品だ。本アルバムで特筆すべきは15分まで拡大した"Hans Logan (Bartosz Kruczynski Remix)"だろうか。元々は空高く飛翔するような開放感溢れるバレアリック作品だったが、序盤の想像力を刺激する重厚な瞑想ドローンによるニュー・エイジの展開から、清々しい電子音のシーケンスが浮かび上がって反復によるアンビエントへと移行、その間もピアノや木琴が耽美な響きを聞かせながら瞑想状態を持続させる流れは、壮大な一大叙事詩のようだ。こちらも10分に及ぶ大作の"Mike Sierra Foxtrot (Eirwud Mudwasser Nag Champa Radio)"は元のサイケデリアを活かしながら、廃れたような簡素なリズムも導入して侘び寂びなエレクトロニカ風にも思われる。"Ursa Minor (Coyote Remix)"は原曲の牧歌的なムードを壊す事なくおおよそ予想のつく開放感のあるバレアリック仕立てだが、"Rexy (The Normalmen Savana Reinterpretation)"は元の幻想的なスローなバレアリックからがらっと姿を変えて、奇抜な効果音もふんだんに用いて陽気なトリップ感のあるニュー・ディスコでアルバムの中で一番のダンス色強い曲だ。5曲のみなものの40分を超えるボリューム、そして期待通りに各アーティストのバレアリック性が現れた充実した内容で、Music From MemoryやMelody As Truth周辺の音楽が好きな人には食指が動くに違いない。



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