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2017/9/30 Sunset Lounge @ 江ノ島展望台
Sunset Lounge1

夏の季節限定、湘南は江ノ島の展望台で開催されているSunset Loungeも前身のFreedom Sunsetを含めれば14年目。普段クラブを賑わしている人気DJからこれからを担う新鋭、そしてクラブとは異なる場所で活動するバンドらもフィーチャーし、老若男女問わずに多様性あるダンス・ミュージックを体験し楽しめる場所、それがこのフェスの特徴だろう。今回はレギュラーとなっているCalmにDJ Yogurt、モーション・ブルー・ヨコハマを拠点に活動するafrontier DJ's (Jun Morita,TOJO,Takeshita)、ビートボックスを武器に様々なジャンルを表現する櫻井響、日本人の心に根付くダンスである盆踊りをコンセプトにしたイマジン盆踊り部らを招き、夏の終わりを迎える事になった。
Sunset Lounge2

当日は江ノ島の料理店でしらす丼を食してから、のんびりと展望台へと現地入り。櫻井響のライブが直ぐに始まるが、先ずは声だけでマシンガンの如く連打する音で肩慣らし。ビートボックスがどんな物かを伝えたら、そこからはハードウェアも用いて声をサンプリングして波の音やカモメの鳴き声をリアルタイム作り出し、目の前に海が広がるようなサウンド・スケープをライブ的に作っていく。のどかなビートも入りながら野外にびったりな微睡んだ雰囲気が漂い、昼下がりは午後三時の丁度良い時間帯に子守唄のように作用する。そして吐息のような音をリズムに用いてラテン風なビートで爽やかな風を吹かして一気に高揚感を増したりと、ヒューマンビートボックスという技で、それだけとは思えない程の豊かなビートや音色が、矢継ぎ早に展開していく。ヒップ・ホップなざっくりとしたファンキーなビート、ご機嫌で明るいハウスの4つ打ち、メロウなファンクに陽気なサンバまで声を用いて変幻自在なライブを繰り広げる。一曲一曲でどんどん変わっていく音楽性のおかげでダレる事もなく、そのヒューマンボックスという特異性はクラバー層以外にも楽しめたのではないだろうか。

Sunset Lounge3

続くはDJ Yogurt。近年はOathでのレギュラーパーティーの影響だろうかテクノ/ミニマル寄りになっているが、この日は久しぶりにハウス・セット。いきなりFrancois Kによるブラジリアン・フレイバーたっぷりな"Enlightenment"で爽やかに開始。そこからスムースな流れのままどっしりした安定感ある4つ打ちのハウスへと流れ、艶やかでセンチメンタルなディスコ・ハウスや少々ダーク目のテクノも混ぜたりしつつ、しかし基本的にはハウスの流れるようなグルーヴをキープする。時折、真夜中のクラブの中で鳴るような暗く激しくめのトラックも用いつつ、基本は大きな上げ下げを作らずに野外の開放感を活かした安定感をもってして気持ち良く雰囲気を作っていく。そしてAlex Burkatのデトロイト的なエモーションを感じさせるテック・ハウスの"Actualize (Don't Wait)"もプレイし、背景がオレンジ色に染まりつつある夕暮れ時にぴったりなセンチメンタルな流れで、しんみりと情緒を強めていく。そこに感傷じみた哀愁匂わす生っぽいディスコに流れ、最後は広い空に向かって残響ゆらめくダビーな曲でスロウダウンし、あっと言う間に熱狂的な一時間弱のDJは終了。

Sunset Lounge4

この日の中で異色だったのは、間違いなくイマジン盆踊り部だろう。ステージにはギターやベースにドラムやサクソフォンらのプレイヤーが集まり、フロアには和太鼓を設置して正に盆踊り祭りと言った様相。何だかSunset Loungeらしくない?なんて事は全く無く、ライブでは客に合いの手を誘いつつバンドは盆踊りもして、"炭坑節(月が出た出た)"などの皆が知っている曲もプレイ。クラブ的なダンス・ミュージックではないものの野外の緩い雰囲気にはマッチした和製ダンスは、日本人の心に共鳴し和やかにする。フロアに置かれた和太鼓の周りを客は盆踊りをしながら回り、その場にいる観客も巻き込んでの盆踊り祭り。盆踊りな音楽だけかと思いきや熱くファンキーでジャジーな展開もあったり、"オー・シャンゼリゼ"の盆踊りバージョンなど、有名な曲も用いて親近感をもって客を引き込むのだ。フェスがただ聞くや観るだけでなく、その場に居る人達も参加して作り上げるという目的があるのであれば、イマジン盆踊り部のライブはそれを成功させていたと言える。

Sunset Lounge5

勿論、Sunset Loungeには所謂クラブ的なダンス・ミュージックを楽しむ時間帯もあり、太陽が落ちて辺りが暗くなってからのCalmによるプレイは高揚感に溢れていた。ラストを務めるためかしっかりと上げるセット、と言ってもただハードとかではなくメロディーや雰囲気を大切し、Azymuthの"Jazz Carnival"のジャジーバイブス溢れる曲で一気に弾け、"Wonky Bassline Disco Banger' (KiNK Remix)"の金属がひしゃげるようなロウなテクノも、大橋純子の煌めくディスコでベースがぶりぶりな"Dancing Girl"も、曲毎にジャンルは異なれど強い個性を持った曲を用いてCalmの感情性豊かな世界を構築する。The Jackson 5による"Forever came today"では豪華なオーケストラもゴージャスな光を放つように響き、賑やかに弾けるパーティー感が生まれ特に盛り上がっただろう。グルーヴを保ちながらミックスするタイプではなく、それどころか一曲を丸ごとプレイしミックスすらしない事もあるが、曲その物の素晴らしさを伝えるプレイでぐっと感情を熱くする。特にTen Cityによるソウルフルなボーカル・ハウスの"All Loved Out"は胸が締め付けられる程に切なく響き、そこに主宰者であるshiba@freedomsunsetもトランペットのインプロで加わり、一層情緒を深めて夏の終わりを感じさせる瞬間だった。そこから爽やかなパーカッションの効いたクールなテック・ハウスの"Kabuki (Spiritual Version)"を繋げて、ラストに向けて高揚感を増していく流れ。そこで一旦音を切ってから山下達郎による"Happy Happy Greeting"で途端に緊張は解れて、辺りには満面の笑みが溢れ出す。そして再度強烈なドラム乱れ打ちなダンス・トラックの"Trax Crusader (Magic Touch Edit)"等によって、限界を突き破るように加速してCalmのDJは終了。

Sunset Lounge6

もう完全に陽も落ちて辺りは真っ暗、そこで最後にshiba@freedomsunsetがパーティーの終わりを告げるべくアン・ルイスによる"恋のブギウギトレイン"を投下。目一杯遊んだ後は日常へ帰ろうという意味合いも込められたように、気持ちを切り替えさせるように日本の定番のポップスや歌謡曲をプレイするのが習わしになっているが、そのおかげで客側もすっきりとして帰路に着く事が出来るような思い。幸いにも熱すぎず寒すぎず本当に心地良い気候の中で、特定のジャンルに縛られる事なくダンス・ミュージックを全身に浴びて楽しむ事が出来たが、自分よりも年上の方や逆に小さい子供も参加しているこのフェスの光景を見ると、Sunset Loungeのダンス・ミュージックの多様性という目的は達成されている事を実感出来た。来年も、またそれからも、ずっと続いて欲しいと思うフェスである。

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