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2017/10/8 Daze Of Phaze @ Saloom
元Future Terrorのクルーであり一時期はCabaretのメンバー…という肩書きは最早不要だろう、楽曲制作を一切する事なくDJという行為のみで自己の音楽性を伝えるKabuto。半ばヒット曲を作る事が自身の名声を高めDJでも知名度を得る事が習慣になっているこの業界で、KabutoはDJのみによって評価を得ている珍しいタイプだ。そんな彼が2016年に新たに始動させたのがDaze Of Phazeで、当然の如く知名度の有無に拘らずに現場主義というか一貫してDJの質を追求した人選を行っているが、今回のパーティーに招かれたのはAndrew James Gustav。当パーティーの初回ゲストでもある彼はKabutoと同様に一切の楽曲をリリースする事はなく、やはりDJのみによってヨーロッパでも高い評価を得る事に成功した稀有な例だが、日本では余り知られていない彼のアティチュードについては是非ともHigher Frequencyのインタビューを読んで頂きたい。
24時半頃現地入りするとまだ人はそれ程多くないものの、Saloonの照明はかなり暗めになっておりアンダーグラウンドな音楽性を体験するにはうってつけの雰囲気だ。Kabutoはデトロイトにも共鳴するフューチャリスティックな雰囲気と共に、そして分厚いベースとエレクトロなリズムがうねり、まだ早い時間帯を意識して上げるのではなく丁寧にグルーヴを紡ぐ。テクノとエレクトロの中庸な、何だか懐かしさも匂わせる音もありつつ、ふらふらと遊泳するような心地良い繊細なグルーヴもあれば、どっしり腰を落とした重心の低い流れもあり、直ぐに感じたのはいつものKabutoのハウシーな音楽性ではなくテクノな夜であると言う事。彼が長年主宰するLairが比較的ハウス寄りなのに対し、Daze Of Phazeは明確にテクノである事を主張するようだ。次第に切れのあるアシッド・サウンドも用いたテクノで加速し、徐々に真夜中の高揚感が浮かび始める。とは言いながらもKabutoらしい淡い情緒も帯びた選曲は、厳つさや太さと共にしっとりと肌に染みる雰囲気もあり、アッパーな勢いだけに振り切れる事はない。リスニングとしての面とダンスの面の自然な同居、リズムは変化しながらもいつの間にか引き込まれている持続感、派手さは全くないものの玄人的な盛り上げ方だ。上げたかと思えばRoman Flugelの鈍く錆び付いたビートとふらふらしたアシッド・ベベースの"Church Of Dork"でドープなエレクトロで酩酊させ、そこからの線の細くも刺激的なリズムにしばかれるAcid Jesusの"Hibernation Drive"によってエレクトロな時間帯が用意され、ピークタイムらしからぬ面白くレトロな味わいで踊らされる。テクノとエレクトロを綱渡りし、パーティーの趣旨を示すようにフロアの空気を作る事に徹していたのだろうか、Daze Of Phazeの空気を何となく掴む事が出来たプレイだった。

二時過ぎには早くもAndrew James Gustavが登場。ハウスなのかテクノなのか区分けや判断の難しい音だが、無駄は削ぎ落とされ必要最低限の音でフラットなグルーヴを生む。乾いたTR系のリズムも目立ちつつ奥ではか細く淡いメロディーが延び、質素さの中にも叙情が混在する。やはりと言うかテクノとエレクトロ的な要素が強いがミニマルの途切れない持続感もあり、曲毎に上げ下げやリズムの変化はあっても違和感なく纏めてしまうのは、流れを把握した選曲の妙技か。途中からはややハード目のテクノで攻める時間帯もあったが、熱い温度を持つ事はなくむしろ常にひんやりと冷気を帯びて機械的に淡々とした空気で統一するからこそ、余計なイメージを意識させずにひたすら踊る事へ集中させるのか。客も盛り上がるというよりは黙々と音に耳を傾け、ひたすら無意識的に踊るのみ。決して歓喜の雄叫びが上がる事もなく、ガッツポーズをして鼓舞するでもなく、自分の世界に潜り込んで踊る事だけに没頭する。プレイの方もピークタイムらしき時間を作るでもなく、緩やかな上げ下げを繰り返しながらも大仰な流れはなく、機能性という目的に焦点を絞ったように無駄なく最低限の音で踊らせる。しかし朝方に近づくにつれてやや厳つくハードな曲調のテクノやハウスが増えてきて、攻めの姿勢が現れて来れば気分的にも高揚する時間帯もあったり。キープ力はあるがミニマルの陶酔感とも異なり、「テクノ」としか表現出来ない音で疾走感を伴いながらがつがつと攻め上げていた。それでも尚、温度感の低さが継続し、汗が吹き出るような音ではなくあくまで機能的に機械的なグルーヴ感は、さながら感情が抑制されたようにも思う。また基本的には単に有名な曲やヒット曲の羅列にはならずに、いやそれどころか全く分からない曲ばかりで、一体何時の年代の誰の曲なのかと終始不思議に思う選曲。だからこそ一般的な視点で見れば地味なプレイには感じるだろうし、派手なブレイクによって盛り上がれる瞬間も決して多くはないから、恐らく慣れていない人には味気ないプレイと理解されてしまうかもしれない。しかし、そのプレイは単に知名度で判断されるのではなく、DJが掘り起こした曲そのものの良さとそれを適切な流れでプレイする技で判断して欲しいという気概が伝わってくる内容で、きっとDJの本質のようなものが感じられるプレイだ。2時間半程度そのプレイを聞いて久しぶりにアンダーグラウンドを地で行くDJを体験したが、疲労も溜まっていたために始発と共に帰宅。友人によれば初来日のプレイとはまた異なっていたようなので、次は体調を万全にして更に長い時間をかけてそのプレイを体験したいものだ。
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