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Various - Silent Movie Sounds IV (Rough House Rosie:RHR 012)
Various - Silent Movie Sounds IV
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レーベルのトレードマークにサイレント映画時代の女優クララ・ボウを用いたケルンのRough House Rosieは、比較的新興勢力を中心に機能性とアンビエント性の高いディープ・ハウスを打ち出して独自性を確立し、新世代のレーベルに於いては一目置く存在となっている。さて、前述のサイレント映画に関連してなのかレーベルは当初から『Silent Movie Sounds』シリーズなるレーベルサンプラーを制作しており、日本人を含む世界各地のアーティストの作品によってレーベルの方向性を紹介しているのだが、本作はその4作目。日本からは以前にも同レーベルのコンピに曲を提供したMiruga、セルビアのNemanja Krstic、ベルリンで活動するThe Lady Blacktronika、ロシアからSeal Bientと世界各地から知名度だけに依らずに良質なトラックを送り出す事を前提に4人の作品が集められた。Nemanja Krsticの"Bass Odyssey"はシカゴ・ハウス系のカタカタ乾いた味気ないリズムと、そして対照的にダビーで豊潤な響きを持つ上モノをアンビエント的に用い、ゆったりとしながらも開放感のあるディープ・ハウス。The Lady Blacktronikaの"Ringo Oiwaka Heaven"はそのタイトル通りに"りんご追分"の歌をサンプリングしたメロウと面白さがあるが、かと言って和的になるでもなく寧ろRough House Rosieらしいミステリアスで霞掛かったディープ・ハウスは、風景が揺らぎながら幻惑させられるトリップ感が強い。Mirugaはダビーな音響によって層になったような奥行きを作りつつ、中盤からは霧が立ち込める幻想的なパッドが浮かび上がり秘密めいた感覚の中にエモーショナル性を込めた"White Moon"を提供。そしてSeal Bientは色味が失せて灰色のアブストラクトな荒廃した世界が広がる"Slavery"で、これも確かにRough House Rosieらしい深い音響がじわじわと侵食する機能的なハウスだ。レーベルが発足当初から継続させているシリーズだけにどのアーティストもレーベルの方向性に沿ったアンビエンスやディープな音響を発揮しており、単に名前だけで売れるような作品ではなくレーベルの目指す音楽を確かに指し示すショーケース的作品としての存在感を持っている。

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