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Stump Valley - 森林 (Dopeness Galore:DG 15 001)
Stump Valley - 森林
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イタリアの若手アーティストであるStump Valley、2014年にデビューを果たしNo 'Label'やOff Minor RecordingsにUzuriといったレーベルからジャズやアンビエントの要素を取り込んだディープ・ハウスを手掛けており、特にロウで生っぽい質感が艶めかしい作風に繋がっている。音楽的な注目は集めつつも、しかし二人組のユニットであるという事以外は余り情報がなく、そのミステリアスな存在感が故に余計に興味を抱かせる。新作はオランダのDopeness Galoreからで同レーベルにはAndrax Foxも並んでおり、牧歌的な雰囲気での共通点は良い方向に働くだろう。タイトルは漢字で『森林』と名付けられているが何でも「禅」の精神をコンセプトにしているそうで、それが本作の享楽とは真逆の侘び寂び的な作風に繋がっているのだろう。レトロな響きのあるシンセが可愛くも切ないメロディーを奏でてのんびり闊歩するようなディスコ調なハウスの"Monkey Flutes"は、そのスローなビートもあってゆっくりと肌に染みるような哀愁に胸が締め付けられる。笛の音が牧歌的に用いられニューエイジらしい"Interlude"を挟み、ロウで乾いたキックやパーカッションによって質素な雰囲気を作りつつ朗らかで透明感あるシンセサウンドに微睡む"Tales Of Heike"は前述のAndrax Foxにも通じるものがある。力強いスラップベースとコズミックなシンセによるシンセ・ファック調の"Pagoda Forest"は古き良き時代のディスコの懐かしさを感じさせ、静謐さのある美しいシンセが官能的な"Black Sun (Above Japan)"は比較的ディープ・ハウス寄りの作風だがレトロな味わいもあり、そして最後はインダストリアルとダブの荒廃した音響による"Tokio Robot Rise (Mtrpls Shibuya Mix)"でガラッと不吉な空気へと変容する。基本的にはリラックスした感覚が続いて、真夜中のダンスフロアではなく都会の喧騒から離れた長閑な田園が広がる牧歌的な世界観、それはバレアリック的でもありアンビエント的でもあり心に安らぎをもたらす一枚だ。



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| HOUSE12 | 17:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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