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The People In Fog - Last Song EP (Sound Of Vast:SOV011)
The People In Fog - Last Song EP.
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日本人のKnockとベルリンのRed Pig Flowerによって設立されたSound Of Vastはまだ発足3年ながらも、近年特に成功したレーベルの一つに挙げられるだろう。ミニマル、テック・ハウス、ディスコ、アシッド・ハウスと何か型が決まっているわけではないが、どれもフロアでの実用性重視なダンス・トラックとして成り立っており、EPを購入するに辺りある程度の信頼の於ける指標を備えている。そんなレーベルの中心的存在の一人がThe People In Fogだが、実はDJ Sodeyamaの変名ではあるものの、もはやThe People In Fogの変名の方が特にアーティスト性が際立っているように思う。大雑把に分けるとしたらDJ Sodeyamaがテクノの、The People In Fogはハウスのグルーヴなのだが、その後者の名義に於いてもディープな空間系からオールドスクールなシカゴ・ハウス系まで幅はあり、しかしそのどれもが的確にフロアを捉えている。そして同レーベルからは3作目となる本作、ここでは前作のサンプリング主体の荒々しいファンキーなハウスとはまた方向性を変えて、普段よりも滑らかなモダン・グルーヴとひんやりしながらも華麗なテック・ハウス寄りの作風が打ち出されている。骨太なキックで始まる"Last Song"はその開始から無骨なハウスを予感させるが、しかし空間の奥底で鳴り続ける微細なノイズや残響のあるSEを用いて低空飛行を続けながら、そこから純朴で朗らかなピアノが現れてくると清々しく幻想的な響きが広がるハウスである事に気付かされる。終始一定したビートが続き劇的な展開はないが、その分だけじわじわとくる持続感と繊細な音響の中に美しく映えるピアノによって程良い高揚感を得る事が出来る。カラカラとした乾いたパーカッションとハイハットによる繊細なリズム、そこにふわっと漂う幽玄なパットによるテック・ハウス気味の"Get Funky"は、しかし軽快ながらも何処までも続くミニマル性とボーカルサンプルも効果的なファンク性があり、正にそのタイトルに偽りなし。同様にファンキーなボーカルサンプルを執拗に用いた"Allright"は、リズムは詰まったように変則的で抜けの良いパーカッションが乱れ打ち、浮かんでは消える霧らしく浮遊するパッドに惑わせられるユニークながらも幻惑的なテック・ハウスだ。作品毎に様々な顔を覗かせるThe People In Fog、実に面白くなってきた。



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| TECHNO13 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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