CALENDAR
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< July 2020 >>
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS
<< Hardfloor - The Business Of Basslines (Hardfloor:HFCD 05) | main | Asian Psilocybe Foundation / DJ Yogurt & Moja - Daikaku EP (Mental Groove Records:MG124) >>
246 aka Susumu Yokota - Classic and Unreleased Works 1995 (Music Mine:MMCD-20021)
246 aka Susumu Yokota - Classic and Unreleased Works 1995
Amazonで詳しく見る(日本盤)
 Amazonで詳しく見る(アナログ盤)
2015年3月27日に人知れず他界したSusumu Yokota。日本のテクノ/ハウスの創世記から活動しジャンルにとらわれる事なくユーモアやメランコリーを織り込んだ独特の世界観を以てして、早くから日本よりも寧ろ海外で高い評価を獲得していたアーティストの一人である。彼が亡くなって以降に追悼の意味も込めて過去の複数の名作が復刻されたが、その恐らく最終章が246名義の本作である。この名義では1995年に2枚のEPをリリースしたのみでそれ以上の拡張はなかったものの、ここでは前述のEPと共に同時期に制作された未発表の5曲を追加して初CD化となった。この頃のYokotaと言えば複数の名義で膨大な作品を残しており、それと共にアシッドからトランスにアンビエントまで到底一人のアーティストによるものとは思えない程の音楽活動を行っていた。そんな中での246名義では比較的シンプルなハウスに着目しており、と言っても例えばコテコテソウルフルなハウスでもなければ当時隆盛を誇っていたタフなハードハウスとも異なり、ここでもYokotaの繊細かつ研ぎ澄まされた審美眼が活かされたハウスを展開している。リズムはオールド・スクールで乾いた質感の簡素さが通底する4つ打ちの"Do Up"、しかし薄っすらと張り巡らされたパッドや繊細なピアノの耽美な響き、その一方で遊び心溢れるアシッド・ベースがうねりながら疾走するハウスは、これが誰の物真似でもないYokotaの音である事を主張する。ソナーのような電子音の反復と正確な4つ打ちによるタイトな"Deck Up"は、感情が排除されたように熱くもならずかと言って冷めるでもなく淡々とミニマル的な要素があるが、控えめに用いられる優雅な電子音のメロディーにはYokotaらしさがある。やはり乾いたキックとスネアにハイハットが強調された"Escape"のオールド・スクール感、そしてピアノ系の流麗なコード展開を聞いていると同時期に活動していた寺田創一の音楽性を思い起こさせる点もあり、所謂近年世界的に見られるジャパニーズ・ハウス再評価の中に本作も含まれるべきだと思う。または同時期にリリースされていた『Metronome Melody』に通じるようなハウスもあり、例えば快活な電子音のシーケンスと滑らかなグルーヴの"Chill Up"は催眠的だ。一貫して言えるのはどの曲に於いても強く感情性を打ち出すと言うよりは、Yokotaらしい侘び寂びにも似た最低限の装飾による控えめな美しさが光っており、それが成熟を迎える前の段階だったのかそれとも既に境地に至っていたのかは定かでないが、しかしそこに彼の個性が見つけられる。これにてYokotaの音楽の掘り起こしは終わりかと思うと少々寂しくもあるが、とても素晴らしい作品だ。

Check "Susumu Yokota"
| HOUSE12 | 01:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
スポンサーサイト
| - | 01:00 | - | - | |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック