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Talamanca System - Talamanca System (International Feel Recordings:IFEEL063CD)
Talamanca System - Talamanca System
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現行バレアリックを引率するInternational Feel自体が注目の的ではあるが、そんなレーベルからタレントが集まったプロジェクトであれば尚更興味を惹くのは当然だ。それこそレーベルを主宰するMark Barrott、Tuff City KidsからはPhillip LauerとGerd Janson(Running Backの主宰者でもある)が手を組んだプロジェクト、Talamanca Systemである。快楽的な真夜中のフロアとは異なる平穏な日常の視点でバレアリックを解釈するBarrott、イタロやオールド・スクールからの影響が強いニューディスコを得意とするTuff City Kids、そんな人達が集まれば当然の如くダンス・ミュージックという前提は崩れないがその音楽性は穏やかなメランコリーと豊かな色彩感覚を持ったものとなる。始まりのドスドスした簡素なリズムの"Transatlantique"でも古いディスコのような趣きがあるが、清涼感溢れるピアノのコードや透明感あるシンセのラインからは、太陽光が燦々と降り注ぐ野外のバレアリック感が伝わってくる。続く"104"はスローモーなニューディスコ系でブリブリとしたシンセベースが快楽的だが、ここでも凛とした光沢を持つピアノのコードが特徴的だ。"Ancona Ancona"に至っては潰れたようなドラムやゴージャスな光沢あるシンセ使いが80年台のシンセポップを思い起こさせるが、逆にしっとり妖艶で仄かに情緒的なディープ・ハウス性もある"Ocean Grill"ではじんわりと染みるようなメランコリーを発しつつ、そこに心地良いアシッド・サウンドが良い陽気なムードを付け加える。アルバムの後半は奇怪さが打ち出ており、原始の胎動を思わせる土着的なアフロ・リズムに奇妙な獣の鳴き声らしきものも聞こえる"Conga Cage"、ロウなビートに様々のトリッピーな効果音が用いられて恍惚感を煽るイタロ的な"Experc"、華々しい電子音がラストを飾るべく祝福を奏でてサントラ風と言うかシネマティックな叙情性を描くノンビートの"Aurorca"と、3人のアーティストが集まっただけに音楽性は多用さを獲得している。勿論そこにはバレアリックと要素が中心にあり、密閉されたフロアの中ではなく広大な空の下で豊かな自然に囲まれた開放感溢れる場所で聞きたくなる、そんな太陽に照らされた明るさが通底する。3人だからこそのマジック…というものではなく、予想を越えてくる作品ではないが3人の音楽性を丁寧に反映させており、アルバムからは正しく長閑なバレアリック感が広がっている。



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