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2017/12/15 EMMA HOUSE @ Sound Museum Vision
近年再度注目を集めているアシッド・ハウスと呼ばれる音楽は、TB-303(だけではないが)の不気味なベース・サウンドを用いて中毒的な快楽を引き出すハウスであり、シカゴを発端にした一大ムーブメントだった。その中でもイノベーターの一つとして挙げられるのがDJ PierreとEarl "DJ Spank Spank" Smithらによって結成されたPhutureであり、特に10分以上に渡って繰り広げられる幻覚的な"Acid Tracks"は今尚フロアを狂気へと誘い込むクラシックだ。今回は日本にて現在形で"Acid City"なるコンセプトネームでアシッド・ハウスへ再度取り組んでいるDJ EMMAのEMMA HOUSEへとPhutureの出演が決まったが、このタイミングこのパーティーでならアシッド・ハウスを体験するには絶好の機会であろう。
25時前に数年ぶりのVisionへと現地入りすると、DJ EMMAのプレイが始まる直前。どうやらPhutureのライブ前後に2回のプレイをするタイムテーブルで、完全にPhutureを自身でサポートしたいという思いだったのだろうか。いきなりAcid Cityに収録されているKeita Sanoにより"Day And Night"から開始し、派手派手しいディスコ・サンプルのループの中から徐々に豪快なアシッド・サウンドが飛び出してくる暴走気味なトラックにより、一気にピークへと持っていく。高音がやや耳に痛く響くのはVisionのサウンドシステムのせいなのか、折角のプレイがもったいないが、いきなりAcid Cityからの曲を持ってくる意味では掴みはOKだ。ド派手な幕開けだがそこから多種多様なアシッドトラックを用いて、ボーカル物からパンキッシュな物、またはエレクトロ調なアシッドまで、あの手この手でアシッド・ハウスの魅力を紹介する意味も込められているかのようなプレイ。どろどろに意識も溶けて狂っていくようなマッドなアシッドの"No Picture(On My Phone) CHIDA Remix"もプレイし、肉感的な激しいグルーヴ感と精神へと及ぼす中毒的なサイケ感による両面での攻めの姿勢があり、不気味なアシッドベースが快楽を誘い出す。更にはDazzle Drumsによるオールド・スクールなスタイルの"Jack In The Box"も飛び出し、視界も歪んで世界が狂っていくようなドロドロした展開へと突入。アシッドというスタイルの軸からはぶれずに、しかしその多様なスタイルを繋ぎ合わせて単なる曲の羅列にはならないストーリー性を劇的な展開を作っていくのは、やはりDJ EMMAによる長年の経験の賜物だろう。その後もビキビキなアシッドが面白いエレクトロ調の"A.S.I.D"もプレイしたりと、ややAcid Cityからの曲が多いのはコンセプトを意識するのは理解しつつも飽食気味を感じないわけでもないが、真夜中のピークタイムに合わせた攻撃的なセットはフロアを当然の如く揺らしており、これ程までにアシッド・ハウス満載で楽しませてくれるパーティーもそう多くはないのでこれはこれでありだろう。

さて、遂にPhutureの登場だ。DJ PierreはCDJとミキサーなどを、新規メンバーであるLothario LeeはPCやハードウェアシンセ等を担当しているようだ。開始からいきなりワイルドピッチスタイルによる攻めで、少しずつ音数が増えながら勢いを付けていき、遂にはアシッド・ベースが現れて狂暴にうねるラインを刻みだす。音の抜き差しによるじわじわした展開作り、女性ボーカル・サンプルの妖艶な誘い、TR系の簡素でチージーなリズムの響き、そして何よりも鈍く響くアシッドの不気味な唸りと、いやこれは何か新しさを感じさせる音楽ではないのだがアシッド・ハウスの王道を愚直に突き進むライブであり、徐々に狂っていくような禍々しさが最高だ。ねっとりと肉体に絡み付くような中毒的なアシッド・ハウスもあれば、疾走感を伴い勢いで刺激するトラックもあるものの、基本的には常にハイエナジーな状態と言ってよいだろう。アシッド・サウンドを用いているからだけではなく音的な意味での統一感は抜群で、しっかりと感じられる上げと下げの展開や上手くはまるブレイク等による刺激的な興奮も絶妙で、ハードで骨太なサウンドもピークタイムに相応しいライブだ。アシッドの凶悪なうねりの中にChuck Robertsによるハウス宣言の"My House"も混ぜたりと大ネタによる爆発的な瞬間もあり、何かハウス・ミュージックに対しての思いが馳せる。驚きの瞬間は突如として訪れる、官能的なバレアリック・クラシックの"Sueno Latino"の上物を用いながらその配下にはアシッド・ベースを這わせる驚きのミックスを見せ、荒々しい展開の中に一時の甘美な時間が流れていた。更には"Trans-Europe Express"や"Firecracker"など予想外の大ネタサンプリングの嵐にびっくり腰を抜かす。そしてビートを落としてねっとりヒップ・ホップというかブレイク・ビーツ気味の不良感溢れるアシッド物もあったりと、その上DJ Pierreによるアシッドな鈍い呟きも披露したりと後半は何でもありで楽しませるエンターテイメント性の強さが際立っていた。そこからは勿論ラストに向けて猛烈な勢いでビートを刻みパーカッシヴな響きの強いアシッド・ハウスへと回帰し、じわじわとした粘性のある幻覚的なサウンドと弾けるような爆発力を以てして90分のライブは突き抜けて終了。そう言えば"Acid Tracks"はプレイした記憶が無いが、結果的には最早それに頼る必要も無かった素晴らしいアシッド・ハウスのライブだった。

その後は朝までDJ EMMAのプレイをもう一度楽しもうかとも思ってはいたのだが、やはりVisionの高い天上や視界の広いフロアが何となく自分には馴染めずには、Phutureのライブが終わった時点でパーティーから離脱した。これは出演者の問題ではないのだが、Visionのあの大きさは現状のパーティーシーンには余していると思うし、また違う場所でEMMAやPhutureのプレイを体験出来たら一層良かったのになとは思う。勿論両者の現在形で表現したアシッド・ハウスのサウンドは素晴らしく格好良かった。

■DJ EMMA Presents Nitelist Music 3 - Acid City(過去レビュー)
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■DJ Emma Presents Nitelist Music 4 Acid City 2(過去レビュー)
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