<< Kerri Chandler - DJ-Kicks (Studio !K7:K7358CD) | main | DJ EMMA presents NITELIST MUSIC 5 "ACID CITY 3" (Nitelist Music:NM-21039) >>
Takuya Matsumoto - (Some Lost) Time (BM:BM01)
Takuya Matsumoto - (Some Lost) Time

Claude YoungとのDifferent Worldでも活躍し、そしてまたソロではデトロイト・フォロワー的な音楽性でカルトな人気を博すIndigo Aeraからも日本人としては初の作品をリリースするなど、エモーショナルかつエッジの効いたテクノを手掛けるTakasi Makajima。この度自身でBMレーベルを設立して更に自身の求める音楽性の開拓を進める動きがあるが、そのレーベル第一弾には今や日本のみならず海外のレーベルからも引っ張りだこのTakuya Matsumotoが迎えられた。Matsumotoと言えば美麗なシンセやキーボード使いによって熱情を誘い、またテクノやハウスの中にジャズやフュージョンの要素も盛り込んだグルーヴ感があり、DJとしてではなくトラックメーカーとして機能性よりも音楽的な豊かさにおいて才能を光らせるアーティストだ。そんな音楽性があるからこそNakajimaのそれと共鳴するのは当然だったのだろう、今回は過去に制作された未発表作品を発掘してMatsumotoの魅力をより世界へと知らしめる事に繋がっている。"Time"からして哀しげなシンセのフレーズから叙情性が打ち出されており、そこに跳ねるようなシンセや流麗なパッドが多層的に重ねられて切なさに染まっていくような如何にもMatsumotoらしいトラックだ。機械っぽく響くざらついたブロークン・ビーツが淡々としておりメロディーや上モノとは対照的だが、冷えた雰囲気の中から燻るようにソウルが込み上げてくるように感じられる。こちらも鋭いハイハットが響き機械的な4つ打ちがクールな"Wrap"は、大空へと広がるようなフィルターの効いた淡いシンセや光沢のある綺麗な電子音のメロディーによって爽快感と開放感へと繋がっており、デトロイト・テクノ的なエモーショナルを感じさせる清々しいハウスだ。けたたましいキックに陽気なボーカルのループが印象的な"Springsdub"は、繊細に滴る美麗なピアノのメロディーがゴツゴツとしたグルーヴの中から控えめに優美な雰囲気を発しており、簡素で野太いリズム感が躍動しつつも心に訴えかける感情性も含んでいる。そしてMakajimaがリミックスをした"Jump Rope Music (Different World Remix)"、アコーディオンらしきメロディーが悲哀を奏で太いベースラインによって全体が支えられるこの曲は、当然揺れ動く熱き感情性を持ちながら比較的クラブでの機能性も意識した骨太さがリミックスの効果として現れている。それぞれ2011〜2014年頃に制作された曲のようだが、有名になる前のこの頃から既にMatsumotoのエモーショナルな個性が出来上がっていたのは驚きだ。決して古さを感じさせる事なく、タイムレスな作品であるように響いてくる。



Check "Takuya Matsumoto"
| HOUSE12 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
スポンサーサイト
| - | 11:00 | - | - | |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://matyu.jugem.jp/trackback/4242
トラックバック