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Azymuth - Fenix (Ron Trent Remix) (Far Out Recordings:JD39)
Azymuth - Fenix (Ron Trent Remix)
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フュージョンに詳しくない人でも名前位は聞いた事があるかもしれない、ブラジルのジャズ・ファンク/フュージョントリオの至宝であるAzymuth。1970年代から活動する大御所でありブラジル音楽の伝統を継承しながら麗しいサウンドを奏でる彼等の音楽は、クラブ・ミュージックのアーティストからの人気も集めダンス・ミュージック側からのアプローチもあるなど、活動は長くとも決して懐古的なトリオではなく現在系のアーティストだ。しかし2012年にメンバーの一人が亡くなった事で活動の存続が危ぶまれたものの、2016年には新メンバーを加えての復活のアルバム『Fenix』をリリースし、ファンを安心させた事だろう。本作はそのアルバムからのシングルカットで、何とシカゴ・ハウスの重鎮であるRon Trentがリミックスを提供しているのだから、ならば当方のようなクラブ・ミュージックのファンが注目するのは当然だ。先ずはオリジナルである"Fenix (Album Version)"、実はこれ自体もIncognitoの中心であるJean-Paul’Blueyの息子であるDaniel MaunickことDokta Venomがプロデュースを行っている。Venomと言えばブラジル音楽をディープ・ハウスに落とし込んだ作品を作ったりと、ダンス・ミュージックにおいて活動するアーティスト/エンジニアであり、ここで起用されたのもAzymuthが現在形のダンス・ミュージックを意識している現れだろう。けたたましく野性的なラテンのドラム、激しく弾けるスラップベース、そこにオルガンやエレピ等のキーボードプレイも加わり、1曲の中で爽やかな涼風を吹かせたり黄昏時のしんみりしたメランコリーも聞かせたり、そしてディスコなグルーヴからファンクやフュージョンまで包括する音楽性が違和感無く同居している。そして"Fenix (Ron Trent Remix)"、Trent自身によってキーボードやパーカッションにオーバーダブ等を加えているそうだが、原曲の雰囲気を壊す事はなく丁寧なリミックスを施している。Trentらしい開放感溢れるアフロなパーカッション使いは軽快さを生み、ややハウス・ミュージック寄りになった4つ打ちの流麗なリズムが疾走り、アンビエント的な浮揚感のあるダビーな処理が心地良い。ガラッと変わったリミックスではないがAzymuthらしさとTrentらしさが同居した丁寧な作風で、ハウス〜ディスコ〜ファンク等をクロースオーバーする事でフロアに対する適応力も高い。勿論、部屋でのリスニングとしても和やかなムードに溢れていて最適だ。



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