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Needs - Walkin' Thru Circles (2017) (Needs Music:NE-GE01)
Needs - Walkin Thru Circles

Yannick ElverfeldとLars & Marek Bartkuhn兄弟の3人によるディープ・ハウスのプロジェクト、それが1999年にデビューを果たすやいなやシーンの注目の的となったNeedsだ。やりたい事ではなくやらなくてはいけない音楽、それはリズムやグルーヴという機能性よりもムードや響きによる感情に訴えかける要素を重視し、豊かなコードやハーモニーによって鮮やかな色彩とソウルフルな音を鳴らすディープ・ハウスであり、その素晴らしい楽曲性に多くのDJが惚れ込んだ。00年代半ばには残念ながら空中分解してしまったものの、それ以降はLars一人でフュージョン寄りのバンドスタイルでの活動なども続いてはいたが、やはりファンとしてクラブ・ミュージックとしてのNeedsを期待していたのが本音だろう。そして近年になりかつてのNeedsを思い起こさせるディープ・ハウスへと回帰していたLarsだが、それが完全な形として成したのが本作だ。これは2001年にリリースされたNeeds名義では5作目のシングルのリイシューとなるのだが、リマスターだけではなく今の時代に合わせた新たなバージョンも収録され、Needsの復活の狼煙を上げる作品と捉える事が出来るだろう。"Walkin' Thru Circles (Thump Mix)"はオリジナルに収録されたバージョンの一つで、もはやこれ自体がクラシックと呼ばれるべき優美なディープ・ハウスで今も尚色褪せず、がっつりと芯の太い4つ打ちに合わせて優雅に登り詰めるようなシンセの重層的なコードやエモーショナルなソロが展開され、濃密な程に繊細な音が編み込まれた事でゴージャス感がありながらもモダンに洗練された名曲だ。そんな原曲を今のLarsの感性で解釈し直したので"Walkin' Thru Circles (Full Expansion)"で、プログラミンは用いながらもギターやベースにドラム、パーカッションやサクソ等の生演奏もふんだんに取り入れて、登り詰める多幸感と言う点では全く変わらないものの全体的に柔らかい音質が打ち出された事で穏やかな情感や温かい感情性が増し、爽やかなパーカッション弾けるコズミックなフュージョン・ハウスへと生まれ変わっている。Larsのジャズ/フュージョンへの造詣がディープ・ハウスへと自然と取り込まれ、ライブバンドが目の前で演奏しているかのようなライブ感さえ纏っているが、かつてのNeedsが時を経て円熟味を増した結果だろう。クラシックは時を超えても色褪せないからクラシック、その意味ではこれは正にそんな曲なのだ。



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| HOUSE13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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