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Jouem - Episodes 5/8 - The Edict Of Restoration (Mojuba:mojuba jouem 5)
Jouem - Episodes 5/8 - The Edict Of Restoration

2012年に開始したJouemの「Episodes」シリーズも5年をかけてようやく5枚、つまり平均すると1年に1枚のペースなので合計8枚を予定している事から残りは3年。随分と長い時間をかけて完結に至るこのシリーズは、8枚のEPのジャケットを合わせると1枚のアートワークが完成するというコンセプチュアルな内容だ。手掛けているのはMojubaを代表するアーティストの一人であるSven Weisemannで、複数の名義を用いて活動している事もありこのシリーズとしては実に2年ぶり。少々時間は空いてしまったもののSvenらしい繊細な美しさや叙情性の強いムード、そして深いダビーな残響を活かした作風に変わりはなく、ダンスからリスニングまで作風はありながら深遠な世界を覗かせる。A面にまるまる収録された"Anomalous Diffusion"はテンポよく心地良い4つ打ちを刻むダンス・トラックではあるが、ぼやけた男性声のサンプリングや紫煙のように抽象的なアンビエントな上モノを用いて幻惑的な揺らぎを生みつつ、スモーキな音像の中に反復する電子音が道を指し示すようで、ヒプノティックな性質が強い。よりアンビエントなりディープな要素が強い"Kazumi Cycle"は湿り気を帯びながらも無感情に淡々とした4つ打ちがJouemらしく、底から浮かび上がってくるパッドは薄く薄く伸びていく中にひんやりとしたパルスも織り交ぜ、感情を排してアンビエントの霧の中を突き進む。隙間の目立つ緩やかなブレイク・ビーツを刻む"Contagion"は異色さに面白さを感じるが、悲壮感漂う繊細なピアノの美しさや変則リズムから広がっていく残響が奥深さへと繋がっており、ダブ・テクノの深遠さを特に物語っている。毎度の事ではあるがこの幻想が広がる残響の中に情緒性も交えたWeisemannの作風は、その強い個性が故に逆にレーベルに対してのイメージも植え付ける程で、Mojubaを代表すると言っても過言ではない。とアーティストとして非常に才能があるにもかかわらず、ここ何年も来日が無いのは至極残念である…と思っていたところ、当記事執筆中に来日が決定したようだ。



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