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Jun Kamoda - Misty Funk EP (Steel City Dance Discs:SCDD005)
Jun Kamoda - Misty Funk EP

2016年にMister Saturday Night Recordsからのリリースを皮切りにUKはブリストルのBlack Acreからも作品をリリースするなど、今注目を集めているJun Kamoda。またの名をイルリメと名乗る邦人アーティストは、そのイルリメ名義ではヒップ・ホップのラッパーとして、そしてTraks Boysのメンバーと組んだポップス・バンドである(((さらうんど)))の一員としても活動しているが、このJun Kodama名義ではハウス・ミュージックが基軸になっている。Jun Kamoda以前の活動は個人的な好みには合わず全く追っていなかったものの、Mister Saturday Nightからの本人名義でのデビューはそれまでフォローしていなかった当方にとってもサンプリング重視でファンキーながらもユニークなハウスが出てきたなという驚きがあり、それ以降は新作を聞きながら注視をしていた。そして現時点での最新作、こちらがオーストラリアの新興レーベルであるSteel City Dance Discsの第5弾とし2017年の終盤にリリースされたものだ。Jun Kamodaの音楽は例えばUSのソウルフルなハウスとも、欧州の洗練されてディープなハウスとも異なり、何処か遊び心さえも感じられるのはイルリメと同一人物である事が影響しているのは少なくないだろう。軽快に闊歩するような颯爽としたリズム、そしれ切り刻んだようなシンセのポップなメロディーが印象的な"Flaming Flamingo"は、トロピカルの陽気なムードや童心の無邪気さも感じられ、圧力のあるグルーヴやミニマルな構成に頼らない豊かな響きによって楽しませるトラックだ。よりざっくり生っぽいリズム感がファンキーさにも繋がっている"Misty Funk"にしても、嬉々としたポジティブな感覚が強く豊かな色彩を放つシンセが開放的に躍動し、ラフな響きも相まって手作り感のあるハウスは素朴ながらも生き生きとしている。裏面ではスネアのアタック感が強い"The Fine Line"において奇妙な電子音の響きと楽しげなメロディを交差させ、レトロなディスコ感を現在へと復刻させたようなポップな曲も。そしてそれをメルボルンのアーティストであるNite Fleitがリミックスした"The Fine Line (Nite Fleit Remix)"は、麻薬的なシンセベースのラインが暗く惑わせるエレクトロの味付けを行い、原曲とは逆方向に進んだような真夜中のダンス・トラックになっている。どれもこれもまさかイルリメの時には全く予想だに出来なかったユニークなハウス・ミュージックは、またこれもJun Kamodaの新たなる個性となるには間違いなく、新人ではないものの非常に面白いアーティストが出てきたなと思わせられる。



Check Jun Kamoda
| HOUSE13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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