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2018/3/17 Groovement Showcase @ Vent
Balanceからのデビューで注目を集めたポルトガルのJorge Caiadoは、現在はGroovementやInner Balanceのレーベル運営やまたディストリビューションも行いつつ、自身ではDJや楽曲制作も行う等、ポルトガルのシーンでは一際存在感を高めている。特にGroovementではSai YoheiやSTEREOCiTI、そして直近ではKaoru Inoueの作品もリリースするなど、少なからずとも日本のアーティストに対し興味を持っているようだ。今回Caiadoの初来日のパーティーには前述のInoueとSTEREOCiTI、そして新鋭Yoshinori Hayashiが出演するなどレーベルショーケースとして開催されているが、そんな場に対して各DJがどんなプレイを披露するのかと興味は尽きない。
このパーティーで特筆すべきはオープニングを珍しくKaoru Inoueが担当している事で、特にレーベルからアンビエント系のアルバムを出した直後という事もあり、普段とは異なるプレイが聞けるのではという期待もあったのだが…その予感は的中し、いきなりスピリチュアルで原始の森の響きがあるビートレスなトラックで開始。祭事のようなパーカッションも打ち鳴らされ生命の胎動が刻まれつつ、そこに"Cascades (Francois K Mix)"を繋げて青々としたアマゾンの中の多幸感と呼ぶべきか、清涼な空気に満たされていく。少しづつ胎動は増すようにビートもゆっくりと刻み出すが、オーガニックな響きや豊かな生命力を感じさせる雰囲気など、Inoueに元来ある個性はパーティーの開始という上げない時間帯に完璧にはまっている。そしてシタールらしい音色や笛の音色などが入った民族的で異国情緒溢れるニューディスコなどもプレイし、彼らしいコスモポリタン性の強い世界を巡るような音楽を聞かせる。決して真夜中の激しい狂ったような盛り上がりという感じではなく、体の内側から喜びが溢れてくるような祝祭的な多幸感でリスニングとダンスを両立させる選曲。そして、再度のMark Barrottによる"Theme From Nowhere"、突き抜ける透明感、広がる爽快感、密閉されたクラブの中に青々しい空が広がっていくようだ。そこから終盤にかけては疾走するテックハウスへと移行して真夜中のダンスフロアも意識しながら、深い時間帯へと橋渡しをする役目を見事に果たしたプレイだった。それはInoueの個性をしっかりと打ち出しつつ、そしてパーティーを作り上げる最初の時間帯を尊重した内容で、ある意味とても基調な体験をする事が出来た。

続くYoshinori HayashiについてはDJは未体験であり、最近彼の新譜を見かけてその名を知った位の情報量しかなかったので、一体どんなアーティストなのか。Inoueの上げた流れを引き継ぎつつ序盤から序盤から上げ目の展開ではあるが、直球4つ打ちのテクノだけというわけでもなくブレイクビーツやエキゾチックなパーカッションが入ったハウスもプレイするなど、彼の作品同様に一風変わった雰囲気がある。が次第に世界観を均すようにヒプノティックでミニマル性の強いテクノへと移行し、機能性重視なグルーヴ感でフロアを揺らすプレイに入る。中にはアシッド・サウンドが大胆に躍動するテクノもプレイするが、それも普通ではなくネジが外れて狂った感がユニークで、そこから更に深く潜っていくディープな音響のテクノではめていく。そして更に一気に転調して明るく賑やかなディスコ調へと振れ切れる瞬間もあり、意外かつ大胆な展開を用意して盛り上げた。

そしてピークタイムの時間帯にGroovementを運営するJorge Caiadoが登場。初来日な事もありどんなDJをするのか全く予想がつかなかったのだが、かなりミニマル寄りのハウス中心でグルーヴ重視。どっしり芯の詰まった太いキック、キレがある軽快なパーカッションにより跳ねる4つ打ちのリズムでがつがつと攻めていく。大袈裟な展開を見せる事はなくむしろモノトーンな響きで無駄は削ぎ落とされ、ボイスサンプルや反復される電子音を用いて、途切れる事のない持続感を生み出していく。意識に働きかけるよりは体が自然と揺れる分かりやすいグルーヴ感で、ひたすら躍り続けさせれる心地良い4つ打ちの応酬は、やや暗く渋い雰囲気ながらも真夜中のピークタイムにはめていくにはぴったりだ。終盤には大箱向けな壮大な音響のあるテックハウスが飛び出して、一気に視界も開けてハイエナジーな盛り上がりでピークタイムを演出する瞬間もあるが、そこからもミニマル・グルーヴのハウスで緊張を切らす事なくドスドスとフロアを揺らし、終始重心はどっしりと安定感がありながら杭を打ち込むようなキックで重厚感のあるプレイを続けていて。Groovementというレーベルが持っている音楽性よりも更に強固で太いプレイは、意外には思われつつもしっかりと踊らせてくれるピークタイムに合ったDJだったと思う。

最後はSTEREOCiTI、ドイツへ移住(現在は更にリスボンへ)してからはハウスよりもテクノな性格が強く出るように感じていたものの、その傾向はよりはっきりと明確になり序盤から硬めの、そしてひんやりとした響きの無駄の無いミニマル性が強いテクノで渋い攻めをする。ハウスのグルーヴ感が全く無いわけではないが、無骨で堅固な音はやはりテクノ的なクールな響きがある。明確なメロディーではなく激しいリズムとそしてその変化を用いて躍動感を生み出し、アグレッシヴで刺激的な展開によって強力に引っ張っていく。決して大袈裟な印象はなく力強いリズムに、勢いやスピード感のあるビートで押し迫るような攻め方で、以前のテクノ〜ハウス〜エレクトロと変化しながらディープにはめるプレイと比べると随分と骨太な印象を受けるが、海外でDJする事で更に現場からの影響がそのプレイに反映されているのだろうか。そんな中にDonato Dozzy & Peter Van Hoesenのダビーな音響でサイケデリックな酔わせ方をする"Storta"では心地良い残響が広がり、圧倒的に突き抜ける勢いの中に開放感を盛り込む展開にアクセントを付けつつ、そこにHodgeの"Beneath Two Moons"をミックスし冷気を帯びながら覚醒的な電子音ではめていく。今夜のパーティーの中でも特にハードかつ快楽的な瞬間に到達し、ひんやりとした覚醒的な深い電子音響が入ったテクノが後半を特徴付けていた。ハードグルーヴによって肉体を揺さぶるだけではなく、精神へと作用する酩酊感が堪らないプレイは確実に以前とは変わりながらも、また新たなるSTEREOCiTIの魅力となっている。と朝の5時半まで楽しみつつまだまだプレイは勢いの最中にあったが、当方はその辺でパーティーを後に。この日は知人やDJ/アーティストも多く遊びに来ていたせいか、フロアも音楽好きな人が多くパーティーは終始良い雰囲気に包まれ、そして素晴らしい音楽が流れ続けていた。
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