<< STEREOCiTI - Parabolic Motions EP (WAVEGUIDE:WAV.G001) | main | Atlas - Breeze (Studio Mule:CD 2) >>
Sven Weisemann - Bilateral Relations EP (Echocord:echocord 075)
Sven Weisemann - Bilateral Relations EP
Amazonで詳しく見る(アナログ盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
ダブ・テクノという音楽に対して一切ぶれる事なく追求を続けるドイツのEchocord、今までにもダブ・テクノに於ける探求者の作品を数多く送り出してきたが、そのカタログに新たに名を刻むのがSven Weisemannだ。ベルリンのディープ・ハウスでは随一のレーベルであるMojubaの躍進に貢献したアーティストであり、その深い残響に美しさを込めた作品は最早芸術的でさえある。中にはダンス・トラックと言うよりはサウンドトラック的な風景を描き出すようなエモーショナルな作風もあり、例えばそれは"Lunation"において顕著だ。つんのめるような、しかし遅く侵食するようなリズムに荘厳で霧のように霞んだシンセが入れ替わり立ち替わり現れて幻想の中に誘い込むようなアブストラクトな作風だが、抽象的な響きながらも火を灯したようなほっとする温度感があり、リスニング性に優れている。逆に無駄を削ぎ落としながら端正に整ったリズムと反復するディレイの電子音が浮遊感を生む"Bilateral Relations"は、ミニマルとダブの要素があるしっとり湿度感のあるダンス・トラックだが、とは言っても勢いではなく雰囲気で魅了する楽曲性がある。"Monistic"も似た雰囲気を含んでいるが、霞に消えいくような霞んだ声や繊細な電子音と残響を用いて重力を感じさせない軽やかなグルーヴ感によってより耳を引き付けるリスニング性があり、そして"Decimation (Valve Tr9 Mix)"では逆にキレのあるキックやハイハットを用いて躍動感のあるビート感を作りつつ鈍いアシッディーな音も導入し、EPの中では最もダンス・トラックとしての要素が強いすっきりしたダブ・テクノだ。結果的にはいつも通りのWeisemannらしい繊細なダブの美しい音響を聞かせる作品でもはや金太郎飴的に完成はしているが、それは高い水準にあるからしてやはり今も尚彼の作品を追い続けている自分がいる。



Check Sven Weisemann
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
スポンサーサイト
| - | 12:00 | - | - | |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://matyu.jugem.jp/trackback/4326
トラックバック